朝刊
第146期
トレーディア新聞社
定価 無料
トレーディア
新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦3年1月第3週
冬季
本日10面
主な記事二つの首都が同じ期に陥落潮見議長、二国へ停戦打診 17万3,700人がオリョルッルへなのです、同盟軍に正式加入火災死者9万4,400人
総合アルガリスト・アルヴェナ同一期に陥落1

二つの首都、同じ期に陥落
アルガリストとアルヴェナを占領

泰平天国が遷都2期目の帝都へ カペレナ王国は黒潮首都を奪う

山上の首都へ進む兵士と、箱を抱えて坂を下る住民
山上の都へ兵が進み、書類箱と家財を抱えた住民が坂を下った。第146期、アルガリスト帝国と黒潮自治国はそれぞれ首都を失った。

第146期、セントラ大陸東部の新首都アルガリスト(49,39)が泰平天国の占領下となり、アカピ大陸北部の黒潮自治国首都アルヴェナ(20,17)もカペレナ王国に占領された。二国の首都が同じ期に陥落する異例の事態である。

アルガリスト帝国は第143期に旧首都を失い、第144期にヴァルセナ北東の町へ遷都した。しかし、新都もわずか2期で占領された。北の森では帝国第3軍歩兵が泰平の砲兵と山岳兵による集中攻撃で全滅。帝国の人口は33,300人、兵力13,700人、領地22区画となり、星書廉宰相は泰平へ停戦を打診した。第145期に8,600人だった兵力は増えたものの、政府の拠点は再び失われた。大都市ヴァルセナ(48,40)と南東の炭坑・港はなお帝国領に残る。

黒潮では、首都北西の森(19,16)を守った第3方面軍歩兵がカペレナ海兵の攻撃で全滅し、北隣(20,16)の部隊も全滅した。首都アルヴェナはカペレナ領へ移り、黒潮政府は再び首都を失った。人口18,900人、兵力9,900人、領地19区画。潮見玄吾議長はカペレナとオリョルッルの双方へ停戦を打診しながら、「停戦してやってもいい」と強気の姿勢を崩していない。詳報は2面。

朱川、再びミサイルで市民11,800人死亡

オラニウム連邦のミサイルが朱川共和国の都市(67,10)を壊滅させ、一般市民11,800人が死亡した。第144期の丹城事件に続く大量の市民犠牲となった。朱川は前期、オラニウムへ停戦を打診している。詳報は3面。

なのです、軍事陣営「同盟軍」に正式加入

青海共和国が加入申請を承認し、なのです主義人民共和国は青海・黒潮と同じ軍事陣営「同盟軍」に正式加入した。陣営の人口は1,137,300人、兵力は584,200人、領地は388区画。同じ陣営の黒潮がこの期に首都を失う一方、大国なのですの加入で陣営の勢力は大きく変わった。桃谷連邦共和国もオラニウム連邦へ宣戦し、第151期に開戦する予定。詳報は3面。

なのですからオリョルッルへ17万3,700人

仕事を求める173,700人がなのです主義人民共和国からオリョルッル王国へ渡った。ほか3組を合わせた今期の移民は269,100人に達する。一方、6か国18か所の火災で94,400人が死亡。移住先では住まいと仕事を、新たな火災被災地では生活の再建を急ぐ。詳報は4面。

戦況二首都陥落・オリョルッル黄砂戦線2

遷都2期目の新都アルガリスト陥落
泰平軍、北の帝国歩兵も全滅させる

帝国はヴァルセナなど22区画を保有 泰平へ停戦を打診

アルガリスト戦線の北側と南側を横並びにした戦況図
アルガリスト戦線。泰平軍は北の森で帝国歩兵を全滅させ、南では新首都アルガリストを占領した。ヴァルセナは帝国領に残る。

泰平天国の第20軍砲兵と第27軍山岳兵は、アルガリスト帝国の第3軍歩兵が守る北の森(48,38)へ集中攻撃を加え、部隊を全滅させた。泰平砲兵は反撃のない射撃で2,000人の損害を与え、山岳兵は1,500人の損害を与えて反撃で100人を失った。

新首都アルガリスト(49,39)の町も泰平領となった。第143期の旧都陥落、第144期の遷都に続く二度目の首都喪失である。大都市ヴァルセナの統治の安定も10から2へ下がり、東の山(51,40)は0となった。帝国はヴァルセナと炭坑・港を手放さず抗戦してきたが、今や停戦を打診して泰平の回答を待つ。

黒潮首都アルヴェナ陥落
歩兵2部隊全滅、潮見議長は二国へ停戦打診

黒潮・カペレナ戦線とオリョルッル・黄砂戦線を横並びにした戦況図
北側ではアルヴェナがカペレナ領となり、南側ではオリョルッル歩兵・砲兵と黄砂歩兵が撃ち合った。

カペレナ王国の北方別動隊海兵は黒潮第3方面軍歩兵を攻撃して全滅させた。カペレナ戦艦も北隣(20,16)へ艦砲射撃を行い、同地点の黒潮部隊は全滅。首都アルヴェナ(20,17)の村はカペレナ領となった。黒潮はカペレナと、別に交戦中のオリョルッルへ停戦を打診した。

潮見議長「どうしてもと言うなら停戦してやってもいい」

腕を組んで声明を読む潮見玄吾議長
潮見玄吾議長。首都陥落後も腕を組み、カペレナとオリョルッルへ強気な停戦声明を出した。

潮見玄吾議長は地下の指揮所で声明を発表した。「カペレナがどうしても停戦してほしいと言うなら、こちらも話くらいは聞いてやってもいい。アルヴェナの一つを取った程度で勝ったつもりなら、随分と気が早い。正面から戦えば、黒潮が余裕をもって押し返せることは我々が一番よく知っている」

議長はオリョルッルにも言及した。「せっかく二国まとめて戦える機会だが、いつまでも相手をしてやるほど我々も暇ではない。オリョルッルも今ならついでに見逃してやってよい。勘違いするな。首都を失って助けを求めているのではない。我々が二つの戦争を終わらせる機会を与えているのだ」

黒潮の人口は18,900人、兵力9,900人。対するカペレナは人口336,000人、兵力149,700人を数える。首都を失い、部隊を相次ぎ失った現実と議長の強気な言葉の隔たりは大きい。それでも黒潮は西部の町と山地を保持しており、議長は停戦打診を降伏ではなく対等な交渉として押し通す構えだ。

オリョルッル歩兵も黄砂陣地へ
今期戦果は王国2,800人、黄砂1,300人

オリョルッル王国は砲兵3隊が黄砂第3方面軍歩兵を砲撃し、第31軍歩兵も同陣地へ攻撃した。黄砂歩兵は第31軍歩兵へ反撃し、さらに自ら攻撃。人数付き交戦による今期戦果はオリョルッル2,800人、黄砂1,300人。海底油田2か所の北で激戦が続く。

第146期の戦況
新都アルガリスト泰平領・帝国首都陥落中
アルヴェナカペレナ領・黒潮首都陥落中
帝国第3軍歩兵(48,38)で全滅
黒潮第3方面軍歩兵(19,16)で全滅
黒潮の別部隊(20,16)で全滅
帝国→泰平停戦打診
黒潮→カペレナ・王国停戦打診
論説 二国が失った都

黒潮は第133期にも首都を奪われ、ネルヴェナ、のちにアルヴェナと称する町へ政府を移した。帝国も旧都を失って間もなく新都を占領された。黒潮の潮見議長はなお優位を主張し、アルガリストの星書宰相は残る都市と港を抱えて停戦を求める。残存地で政権を維持できるのか、交渉で占領地の扱いを変えられるのか。次の首都の場所だけでは済まない問題が突きつけられている。

反撃を伴う主な交戦の戦果(砲撃分を除く)
泰平/帝国1,500人/100人
カペレナ/黒潮300人/100人
オリョルッル/黄砂2,800人/1,300人
戦況・国際朱川戦線・同盟軍加入・桃谷宣戦3

朱川、再びミサイルで市民11,800人犠牲
丹城事件から2期、別の都市も壊滅

丹城事件と合わせ2万3,500人が犠牲 停戦打診後も攻撃やまず

朱川とオラニウムの戦況図
朱川・オラニウム戦線。北側の丹城周辺で装甲兵と歩兵が交戦し、南の国境でも歩兵どうしの攻防が続いた。

オラニウム連邦は朱川共和国の都市(68,9)を狙ってミサイル2発を発射した。2発はいずれも目標の南西(67,10)へ着弾し、うち1発が人口11,800人の都市を壊滅させた。そこに暮らしていた一般市民11,800人が死亡した。第144期の丹城事件で犠牲となった11,700人と合わせ、二度のミサイル攻撃による市民の死者は23,500人に達した。朱川が前期に停戦を打診した後も、都市への攻撃はやんでいない。

丹城周辺では地上戦も激化 オラニウム6,000人の戦果

オラニウム第2軍装甲兵(69,10)は朱川Corps4歩兵(69,11)に2,500人の損害を与え、反撃で100人を失った。朱川のCorps1歩兵とCorps4歩兵も装甲兵を攻撃したが、反撃でそれぞれ1,200人、1,400人を失った。南部ではオラニウム歩兵が600対200、朱川歩兵が700対300で交戦した。今期の地上戦果はオラニウム6,000人、朱川1,400人となった。

オラニウムには5,900人の難民が漂着し、人口は239,700人に増えた。朱川はミサイルで工場を失った(69,9)を森に戻し、丹城と南隣へ歩兵を配置した。

なのです、青海・黒潮の「同盟軍」へ正式加入

青海共和国はなのです主義人民共和国の加入申請を承認した。正式加入後の同盟軍は青海、黒潮、なのですの3か国。人口1,137,300人、兵力584,200人、領地388区画となった。同じ陣営内では互いに戦争できず、関税は0%、共同の地図情報と予備兵の援助を利用できる。

桃谷がオラニウムへ宣戦 第151期開戦予定

連邦軍の桃谷連邦共和国がオラニウム連邦へ宣戦布告した。開戦予定は第151期。オラニウムは朱川と交戦中で、第150期には藍岬、第151期には桃谷との開戦を控える。連邦軍内では朱川が停戦を求める一方、藍岬と桃谷が新たに参戦する構図となった。

泰平の朱川への友好打診は拒否

泰平天国が朱川共和国へ行った友好関係の打診は拒否された。拒否の理由は公表されていない。朱川は首都周辺の戦闘とミサイル被害への対応を続ける。

朱川・オラニウム戦線の今期記録
ミサイル都市(67,10)壊滅・11,800人死亡
北部地上戦装甲兵と歩兵3隊が交戦
南部地上戦600対200/700対300
今期戦果オラニウム6,000/朱川1,400
累計戦果オラニウム7,800/朱川2,900
第146期の外交・陣営
なのです同盟軍へ正式加入
桃谷→オラニウム宣戦・第151期開戦予定
泰平→朱川友好打診を拒否される
アルガリスト→泰平停戦打診
黒潮→カペレナ・王国停戦打診
本紙社説 市民を殺し続けるミサイル

丹城で11,700人が死亡してからわずか2期、朱川の別の都市で11,800人が命を奪われた。朱川はすでに停戦を打診している。それでもミサイルは再び市街を壊滅させた。オラニウムは朱川と交戦しながら、第150期に藍岬、第151期に桃谷との開戦を控える。戦争が広がるほど、都市に暮らす人々の危険も増す。停戦をめぐる判断を先延ばしにしてよい状況ではない。

社会26万9,100人の移民と火災4

なのですからオリョルッルへ17万3,700人
仕事を求め、冬の港に大群衆

王国は快く受け入れ 今期の移民4組は計269,100人

仕事を求めてオリョルッルの港に着いた移民の大群衆
仕事を求めて海を渡った移民の群衆。なのですからオリョルッル王国の港へ到着した。

なのです主義人民共和国からオリョルッル王国へ、職を求める173,700人が渡った。王国は移住者を迎え入れ、港では人々が荷を抱えて宿や仕事場へ向かった。なのですの人口は前期の1,007,500人から804,100人へ減り、オリョルッルは1,107,900人から1,290,000人へ増えた。

王国の働き手不足、17万4,500人からゼロへ

オリョルッルでは前期、働き手が174,500人不足していた。今期は不足が解消し、東岸や南部で農場・工場の増設が続いた。移住者に宿が割り当てられ、荷役場、農場、工場へ向かう列が伸びた。大量移住によって工場の機械や農地を動かす人員が増えた一方、住居や生活物資を受け入れる側の仕事も膨らんでいる。

灰岩王国から青海共和国へ70,000人、金野伯爵領から狐っ娘の尻尾教団へ14,800人、蒼森辺境伯領から同教団へ10,600人も移住した。狐っ娘への到着は計25,400人。今期4組の移民は合計269,100人に達する。

第146期の移民
なのです→オリョルッル173,700人
灰岩→青海70,000人
金野→狐っ娘14,800人
蒼森→狐っ娘10,600人

灰岩となのですに災難賞 人口減と火災相次ぐ

今期の災難賞は灰岩王国となのです主義人民共和国に贈られた。灰岩では7万人が青海へ移住し、人口は157,500人から90,200人となった。なのですでも大規模な移住に火災が重なり、多くの住民が住み慣れた街を離れた。一方、各地では新しい村や町の開拓も8か所で進んだ。

火災、6か国18か所で9万4,400人死亡
12期累計は63万7,900人

チェス45,300人、なのです23,000人 工場2か所も焼失

第146期の国別火災死者と12期累計のグラフ
第146期の火災犠牲。6か国18か所で94,400人が死亡し、第135期からの累計は637,900人に達した。

第146期は6か国18か所の都市と町で火災が発生し、計94,400人が死亡した。第135期から続く本紙集計で、一期間の犠牲者として最多となった。前期の53,700人からさらに増え、12期の累計は637,900人に上る。

チェス9か所45,300人、なのです5か所23,000人

チェス=シロバキア共和国では都市7か所と町2か所で45,300人が犠牲となった。なのですでは都市3か所と町2か所で23,000人が死亡した。南西の工場(10,80)は前期に続いて火災に遭い、焼失後、今期中に再建された。街では犠牲者を悼む一方、工場では生産を取り戻すための作業が続く。

オリョルッルでも都市9,800人と工場焼失

オリョルッルでは都市(16,46)で9,800人が死亡し、工場(16,48)が焼失。青海の都市で6,300人、金野の都市で5,000人、あろあろの都市で5,000人が亡くなった。住宅と産業施設が同時に失われた王国では、移民の受け入れと再建が重なる。

第146期の火災被害
チェス9か所・45,300人死亡
なのです5か所・23,000人死亡・工場1壊滅
オリョルッル1か所・9,800人死亡・工場1壊滅
青海/金野/あろあろ6,300/5,000/5,000人死亡

怪獣クジラはさらに衰弱

前期になのですの都市を踏み荒らした怪獣クジラ(14,70)は体力2から1へ衰えた。オリョルッルの旧都市跡(11,41)の個体は体力2のまま。今期は新たな都市破壊はなかった。

経済競売・相場・海運保険5

競売4件で入札相次ぐ 食料は800億円へ
工業品2件も700億円、価格競り上がる

出品は18件・総額10,656億円 弾薬と工業品は続落

第146期の競売価格上昇と18件の品目別内訳
第146期の国際競売。食料2件と工業品2件で入札が入り、現在価格が呼び値を上回った。

第146期の国際競売で4件に入札が集まり、現在価格が呼び値を上回った。白波王国と藍岬共和国連邦が出品した食料各600単位は540億円から800億円へ上昇し、締切は第151期。青海共和国の工業品8単位は528億円から700億円へ、黄砂同盟の工業品9単位も510億円から700億円へ競り上がった。こちらの2件は第148期が締切となる。

第152期締切で、胡椒帝国の食料700単位(700億円)、白波の石油83単位(537億円)、灰岩王国の燃料71単位(537億円)が新規出品された。市場には18件・総額10,656億円が並ぶ。

弾薬82.63、工業品59.50へ下落

世界相場では弾薬が83.87から82.63へ反落し、工業品は60.45から59.50へ5期連続で下がった。木材3.2、鋼鉄12、石油7.2、燃料6.8、石材5.6、鉱石4.8は横ばい。

なのですの貿易量、2万を超える

民間の貿易量は、なのです主義人民共和国20,534、あろあろ国14,030、カペレナ王国12,916の順。なのですは大移民が出た期にも取引量を伸ばし、初めて2万を超えた。外洋の航海距離は青海600、黒潮299、白波45。

入札で競り上がった出品
白波・食料600540→800億円
藍岬・食料600540→800億円
青海・工業品8528→700億円
黄砂・工業品9510→700億円

海運保険、今期の払い戻し214億9,640万円に

第146期の保険料徴収は48.348億円。回収した利子の半分に当たる166.616億円が加わり、今期の払い戻しは214.964億円に達した。累計の払い戻し額は474.775億円。保険金の支払いはなく、積立は上限の100億円相当を維持した。

相場・貿易・航海・保険
弾薬/工業品82.63/59.50
貿易量上位なのです20,534/あろあろ14,030/カペレナ12,916
航海距離上位青海600/黒潮299/白波45
保険料/半利子48.348/166.616億円
累計払い戻し474.775億円

落盤8か所、5施設で採掘段階が低下

採掘段階が低下したのは青海の炭坑(43,50、3→2)、泰平の採石場(45,10、6→5)、なのですの大鉱山(16,79、6→5)、オラニウムの炭坑(77,18、3→2)と鉱山(77,15、2→1)の5施設。チェスの炭坑(76,70)、アルガリストの炭坑(50,42)、オリョルッルの露天鉱脈(10,41)でも落盤はあったが、段階は1のままだった。8か所とも蓄えの喪失はなかった。

翠湖、海底油田を段階7へ

翠湖自治州は海底油田(45,34)を段階6から7へ改修した。資金600億円と石材・木材各10単位を投じ、石油生産の足場を広げた。

気象世界の天気と次期見通し6

雪109区画、雨662区画へ増加
曇りは4,682区画、世界の57.8%

第146期の世界の天気図
第146期の世界の天気図。冬季のため台風警戒地域は表示していない。雪は南北の高緯度で広がった。

第146期の世界の天候は、晴れ2,647区画(前期2,649)、曇り4,682区画(同4,744)、雨662区画(同627)、雪109区画(同80)、雷0区画だった。雨は35区画、雪は29区画増え、曇りは62区画減った。

高緯度の沿岸と海域で雪が増え、雨域もアカピ大陸北部やソルエクア大陸周辺へ広がった。雨や雪の地点から攻撃する陸軍は与える損害が通常の90%となり、前線では攻撃地点の天候が戦力の発揮を左右する。

世界の天候 第145期→第146期
晴れ2,649→2,647(−2)
曇り4,744→4,682(−62)
雨627→662(+35)
雪80→109(+29)
雷0→0(±0)
第146期時点の次期天気の見通し図
第145期から第146期の雨・雪域の動きを延長した次期見通し図。確定予報ではない。

次期の見通し 雨雪の多い冬空が続きやすい

今期は曇りが減って雨と雪がともに増えた。前期からの移動をそのまま延長すると、次期も高緯度の雪と、大陸沿岸の雨域が残りやすい。晴れの区画数はほぼ横ばいで、急な全面晴天への転換は見込みにくい。

海事・入門海流・漁場と防波堤・機雷(第36回)7

海流と遠洋漁場16か所・118区画
アルガリスト商船、浅瀬で魚雷被弾

第146期の海流と漁場図
第146期の海流(一般流・暖流・寒流)と遠洋漁場。休漁中の漁場も含め、流れのある海域をすべて描いた。

遠洋の共有漁場は16か所・118区画。ソルエクア北西沖では中立駆逐艦(20,35)が浅瀬(21,36)へ魚雷を放ち、同地点のアルガリスト帝国の商船に命中した。損傷1を受けてHPは5から4へ下がった。ロンギード大陸南岸でも中立駆逐艦(74,78)が魚雷を発射した。

海の入門講座 第36回 防波堤と機雷

防波堤は津波から沿岸を守り、機雷は接触した船を傷つける。どちらも海の守りだが、置ける水域と目的は異なる。

防波堤と機雷の設置条件と効果を示す図
防波堤は浅瀬で津波を防ぎ、機雷は深い海で船を傷つける。建設場所と費用を混同しないことが大切だ。

1 防波堤は浅瀬へ500億円

自国領に隣接する浅瀬へ防波堤を建てる。費用は500億円、1期を使う。周囲2区画の自国領を津波から守る一方、防波堤の地点は敵味方とも船が通れない。

2 機雷は深い海へ、破壊力を1か2で指定

機雷は自国領に隣接する深い海へ置く。費用は破壊力1なら300億円、2なら600億円。軍艦は機雷を避けず、敵の機雷だけでなく自国の機雷に触れても破壊力分の損傷を受ける。商船は経路を探す際に機雷を避ける。

機雷は味方艦にも危険 設置した海域に注意

機雷には敵味方を見分ける仕組みがない。味方艦の航路に置けば味方も傷つく。一斉攻撃で明示指定した機雷は軍艦の射撃で除去でき、自国機雷は設置費の2割で撤去できる。

次回予告 第37回「乗船と浅瀬への上陸」

世界の軍艦数、初めて公表
青海8隻、カペレナ4隻

世界の軍艦保有数が初めて国別に公表された。商船を除く第146期の世界計は25隻。最多は青海共和国の8隻で、カペレナ王国が4隻、なのです主義人民共和国と白波王国が各3隻、蒼森辺境伯領と黒潮自治国が各2隻と続く。前期には維持補給を満額支払う国に海軍経験が加わる訓練制度も始まっており、各国の艦隊整備は新たな段階を迎えている。

軍艦保有数の上位
青海共和国8隻
カペレナ王国4隻
なのです/白波各3隻
蒼森/黒潮各2隻
世界計25隻

機械任せの国も、公表された隻数で軍備を判断

機械任せの国は、人の国の公表軍艦数に合わせて保有目安を1期に1隻ずつ調整する。戦時は交戦相手の軍艦数も参考にする。既存の艦は除籍せず、材料や燃料、軍港で支えられる範囲で不足艦種を補う。

国特集藍岬共和国連邦8

藍岬共和国連邦 藍布が風に並ぶ岬の国

シネモルスクの染屋からシネリヴァの入り江へ

岬の石段と藍布の干し場、塩袋を積んだ小舟
首都シネモルスクの崖下。石段の干し場に藍布が並び、塩袋を積んだ舟が三つの入り江へ戻る。

ノルステア大陸東岸の藍岬共和国連邦は、首都シネモルスク(80,22)と現代都市シネリヴァ(81,24)を中心に、石の岬と入り江を結ぶ国だ。人口130,800人、兵力25,000人、領地20区画。藍染めの布と塩舟が町の色と匂いをつくる。

シネモルスク藍干し段 裏返す風を待つ

首都の崖には石段を削った「藍干し段」があり、染屋が長い布を木枠へ掛ける。藍は一度で濃くしない。染めて乾かし、布を裏返し、また染める。「今日中に濃くしてくれ」と頼む客にも、染屋は風が裏まで通るまで待てと答える。

塩袋の角を結ぶ 崖下の舟着き

藍を布へ残すため、塩は欠かせない。崖下の舟着きでは昼すぎ、小舟が白い塩袋を運ぶ。袋の四つ角を結ばなければ、岬の横風に袋ごと持っていかれる。荷揚げ人は布より先に結び目を確かめる。

シネリヴァと三つの入り江

首都から南東へ歩くと現代都市シネリヴァ。三つの入り江を回る小舟競漕「岬回り競漕」の水面でもある。濃藍、白筋、二つ折りの長布が出発・通過・中止を知らせ、浮標に触れた艇は櫂を一度止める。

東岸の養殖場が軍港へ 戦争近づく入り江

第146期、東岸(84,24)の養殖場を撤去し、軍港を建てて造船を行った。民間には20億円が還付された。漁に使ってきた水域が軍艦の出入口へ変わる。藍岬は第150期にオラニウムとの開戦を控えており、岬の人々にとって軍港の建設は、戦争が日々の港の営みに近づく出来事でもある。

藍岬共和国連邦
首都シネモルスク(80,22)
主な都市シネリヴァ(81,24)
人口/兵力130,800人/25,000人
領地20区画
国庫4,554億円
食料1,318,200トン
陣営連邦軍(盟主)
開戦予定対オラニウム・第150期
岬を歩く順番

朝 シネモルスクの藍干し段で、最初の染め布を裏返す。

昼 崖下の舟着きで塩袋の荷揚げを見て、魚と塩の粥を食べる。

夕 シネリヴァの入り江で競漕の浮標と信号布をたどる。

食卓は塩魚と藍豆

塩舟が運ぶ白身魚は薄い塩漬けにし、青い豆と麦の粥へ添える。染屋は手を藍に染めたまま、昼の椀を石段で囲む。

次回の国特集:灰岩王国

文化・スポーツ灰岩の石工・文芸9

灰岩の石板瓦、水車で目を立て直す
ロシュグリーズの石工場

割れた屋根材を選り分け、丸い砥石を川へ戻す

川沿いの採石場で石板瓦と砥石を加工する職人
灰岩王国の川沿い石工場。職人が石板瓦を測り、水車で回す砥石の縁を整える。

灰岩王国の首都ロシュグリーズ(37,45)では、冬の凍結で割れた屋根の石板瓦を交換する「灰瓦直し」が始まった。採石場から届く薄い石を木型に当て、屋根の勾配に合うものだけを残す。

水車石工房 回転の偏りを耳で聞く

川沿いの「水車石工房」では、石を切る刃と丸い砥石を水車で回す。親方は水音の中から、砥石が一回転するたびに鳴る低い音を聞き分ける。「速さより、同じ音で回り続けることが大事だ」。弟子は粉を払い、欠けた縁へ小さな鑿を当てる。

四都市の石橋札

現代都市クレールグリーズ、グリザフォン、ベルロシェ、ロシュヴェールを結ぶ石橋には、石工組が作った灰色の橋札が置かれる。文字ではなく、丸・三角・二本線の刻みで行き先を示し、霧の日でも指で触れて読める。

7万人が青海へ移住 川沿いの工房に残る人々

第146期、灰岩王国から青海共和国へ70,000人が仕事を求めて移った。人口は90,200人となり、国は災難賞を受賞した。川沿いの工房では、町を離れる人を見送りながら石板を積む作業が続く。平地(39,41)には新しい村が生まれ、中立地(39,39)の整地と首都の工場増設も進んだ。人の流出と街の建設が、同じ期に重なっている。

工房を描いた短編『水車の目立て』 無署名

薄冊子『水車の目立て』は、父の石工場を継ぐ娘が、音の違う一枚の石板を屋根へ上げず、川辺に残す物語だ。急ぐ施主は「雨さえ漏れなければよい」と言うが、娘は春の融雪で割れる音だと譲らない。

夜、増水で水車が止まり、娘は手で砥石を回す。父が残した木型には一か所だけ深い傷があり、問題の石板はそこへぴたりとはまった。翌朝、娘は石を屋根ではなく水路の踏み石に置く。読書会では「使えない石を捨てず、違う場所へ移した終わり方がよい」と読まれた。

窓辺の詩 「灰色の庇」

薄い石を 冬の光へかざし
白い筋だけ 脇へよける
水車の音が 川霧を押し
灰色の庇に 朝がそろう

灰岩王国の今期
首都ロシュグリーズ(37,45)
人口/兵力90,200人/25,300人
国庫/食料2,746億円/1,133,700トン
領地22区画
今期青海へ70,000人移住、災難賞

冬の石橋走 若手石工が往復

工房組合は石板を一枚抱え、四都市の橋札を回って戻る「冬の石橋走」を開いた。速さだけでなく、石を欠けさせず戻した組を上位とする。今期はクレールグリーズ組が最初に帰り、欠けなしで優勝した。

地方・海事8か国の造船と各地の開発10

造船続く、今期も8か国が新造艦艇
藍岬は養殖場を軍港に転用

金野・白波・蒼森・オリョルッル・シンジケート・なのです・あろあろも

第145期に続き、第146期も8か国が造船を実行した。藍岬共和国連邦は東岸(84,24)の養殖場を撤去して軍港へ転用し、民間へ20億円を還付。金野(65,9)、白波(61,15)、蒼森(17,8)、オリョルッル(87,24)、シンジケート(5,78)、なのです(3,70)、あろあろ(46,26)でも新造艦艇が着工した。各国の軍港に船の建造音が続く。

第146期に造船した8か国
藍岬(84,24)養殖場を軍港へ
金野/白波/蒼森(65,9)/(61,15)/(17,8)
オリョルッル(87,24)
シンジケート(5,78)
なのです/あろあろ(3,70)/(46,26)

青海・スルガ・紅峰、計画都市を建設

青海共和国は(52,44)、スルガは東岸(81,26)、紅峰公国は(38,56)で計画都市建設を進めた。スルガは前期に整地した平地を早くも開発予定地へ変えた。紅峰は同地点で計画都市建設を続け、将来の市街を広げる。

オリョルッル、森1区画を狐っ娘へ割譲

オリョルッル王国は(29,54)の森を狐っ娘の尻尾教団へ領土割譲した。教団は同じ期に中立の荒地(37,60)も占領し、領地を114から116区画へ広げた。

胡椒、浅瀬を掘削 (50,34)が深い海に

胡椒帝国は中立地域(50,34)の浅瀬を掘削して深い海へ変えた。水深が変わったことで、周辺を通る船の航路選びにも影響が及ぶ。

桃谷、泰平から工場建設地を再奪取
3期続く(44,38)の領有争い

桃谷連邦共和国は第146期、泰平天国領(44,38)に工場を建設し、同区画を再び桃谷領とした。第144期に桃谷が工場を建てて奪い、第145期に泰平が取り戻した場所で、3期続けて領有が入れ替わった。泰平が同地点で予定していた追加の工場建設は、他国領となったため中止された。

泰平は翠湖領でも工場建設

泰平天国は翠湖自治州領(43,41)にも工場を建設し、領有を泰平へ移した。工場建設が生産施設の整備だけでなく、国境線を塗り替える手段となっている。

各国、中立地の山や森を占領

カペレナ王国は山・森など中立地3区画を新たに領有した。泰平は森2区画、なのですは山2区画、あろあろは山・森各1区画、チェス・狐っ娘・胡椒・オリョルッルも各1区画を確保した。これとは別に、カペレナは黒潮首都アルヴェナも占領している(2面)。

短信

アルガリスト商船が被弾 中立駆逐艦の魚雷で損傷1、HP5から4(7面参照)。

なのです、焼けた工場を再建 火災で壊滅した(10,80)を整地し、同じ期に工場を再建した。

オラニウムの鉱山・炭坑で落盤 北部の2施設が段階低下。蓄えの喪失はなかった。

クジラ衰弱 なのです旧都市跡(14,70)の個体は体力1となった。

編集後記

二つの国が首都を失った朝、海の向こうでは26万9,100人が仕事を求めて移り、別の岬では養殖場が軍港へ変わった。町の中心が移り、人が移り、港の役割も変わる。変化の速さに隠れる一人ずつの荷物と食卓を、次号も追う。