朝刊
第144期
トレーディア新聞社
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トレーディア
新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦3年1月第1週
冬季
本日10面
主な記事アルガリスト新都へ遷都泰平軍、3町と兵站占領 朱川・オラニウム開戦火災4か国69,100人オラニウム案内スルガの茶箱
総合丹城事件とアルガリスト遷都1

丹城事件 開戦初日に市民11,700人死亡
首都人口の9割超、ミサイルの犠牲に

オラニウム軍の1発が朱川首都へ命中 12,700人の市民、残ったのは1,000人

第144期、朱川共和国とオラニウム連邦の開戦初日に、オラニウムが発射したミサイルが朱川の首都丹城(68,10)へ命中、市民11,700人が死亡した。着弾前の人口12,700人のうち92.1%を失う惨事となった。本紙はこの大量の民間人犠牲を「丹城事件」と呼ぶ。もう1発は農場(69,11)を壊滅させた。首都北西の新都市「紅泉」には避難した住民もおり、生き残った市民の住まいと食料の確保が急務となっている。地上戦の戦果はオラニウム900人、朱川700人。事件の詳報は3面。

アルガリスト帝国、旧都陥落受け遷都
泰平軍は新都の西隣まで進撃

町3か所と兵站を喪失 食料150,000トン徴発、予備兵1,000人投降

山あいの新都へ荷車を引くアルガリストの人々
旧都の陥落を受け、東の尾根へ荷車を引くアルガリスト帝国の書記と住民。大都市ヴァルセナの北東に新都を置いた。

第143期に首都アルガリスト(47,40)を失った帝国は、第144期にヴァルセナ北東の山あいの町(49,39)へ遷都し、再び「アルガリスト」を首都名とした。泰平天国軍は町3か所と兵站基地1か所を占領。食料150,000トンを徴発し、予備兵1,000人が投降した。

泰平軍が新たに占領したのは、新都の西隣にあたる町(48,39)と、西方の町(45,41)(44,41)、および旧都南隣の兵站基地(47,41)。陸戦では北方の泰平砲兵が帝国の第3軍砲兵を攻撃して全滅させ、南側でも山岳兵と装甲兵が帝国山岳兵を攻めた。今期の戦果は泰平5,000人、帝国1,000人。累計は泰平86,000人、帝国24,200人となった。

星書宰相「尾根の仮庁舎でも政務は止めない」

新都が置かれた(49,39)は、東と南を炭坑と山に囲まれた高台の町である。星書廉宰相は、ヴァルセナへ運び出した官印と帳簿の一部をさらに坂の上の仮庁舎へ移し、各炭坑と港の監督官へ通達を出した。「平地の都を奪われても、国の帳面と印はここにある。尾根の仮庁舎でも政務は止めない」と星書。荷車から降ろされた木箱は、石造りの集会場の土間にそのまま並べられた。

働き手不足48,800人 ヴァルセナ北隣まで泰平軍

帝国の領地は26から22区画へ、人口は67,800人から44,200人へ減少。兵力は13,400人、働き手不足は前期の24,200人から48,800人へ倍増した。泰平が奪った町(48,39)は新都の西隣であり、ヴァルセナの北隣でもある。帝国政府は新都の行政を支える人手を欠いたまま、二つの主要都市のすぐ近くに敵軍を迎えた。詳報2面。

火災、4か国15か所で69,100人犠牲

なのです主義人民共和国、チェス=シロバキア共和国、泰平天国、白波王国の4か国15か所で火災が発生し、計69,100人が死亡した。第135期から10期の累計は489,800人に達した。詳報4面。

戦況アルガリスト・黒潮戦線2

泰平軍、新都の西隣まで進出
帝国は砲兵1隊全滅、南の森で反撃

町3か所と兵站を占領 大都市ヴァルセナのすぐ北隣に迫る

北側と南側を横並びにした泰平天国とアルガリスト帝国の戦況図
アルガリスト戦線。北側では泰平砲兵が帝国の砲兵を全滅させ、南側では旧都とヴァルセナの周囲で山岳兵・装甲兵が交戦した。

セントラ大陸東部のアルガリスト戦線では、泰平天国の第20軍砲兵が北方から帝国の第3軍砲兵を砲撃し、同部隊を全滅させた。南側では旧都南隣の兵站基地と町3か所が泰平領へ移り、新都アルガリストと大都市ヴァルセナのすぐ西まで泰平軍が迫った。

北方で帝国第3軍砲兵全滅

泰平第20軍砲兵が帝国第3軍砲兵を砲撃し、同部隊は全滅した。新都とヴァルセナの周辺では帝国軍の守りがさらに薄くなった。

南の森で双方の山岳兵が交戦

南側では泰平第24軍山岳兵が帝国第2軍山岳兵に1,900人の損害を与え、反撃で300人を失った。泰平第23軍装甲兵も同じ帝国部隊に1,900人の損害を与え、反撃で100人を失った。帝国第5軍歩兵は泰平第24軍山岳兵に100人の損害を与え、反撃で700人を失った。帝国第2軍山岳兵と泰平第24軍山岳兵の交戦では、双方500人の損害となった。

帝国、対人ミサイル発射と徴兵を実施できず

帝国は今期、対人ミサイルを発射する予定だったが、射程内に使用できる発射設備がなく中止となった。前期に続き、徴兵計画も制限によって実行できなかった。

桃谷、泰平領に工場建設 1区画の領有変わる

戦域西端では、桃谷連邦共和国が泰平領だった区画で工場を建設し、領有が桃谷へ移った。両国の関係を考えるうえでも見逃せない動きだ。

黒潮、自国兵站へ対人ミサイル
侵入したカペレナ山岳兵全滅

黒潮自治国は第144期、自国の兵站基地(21,16)を占拠したカペレナ王国軍に対人ミサイルを発射し、侵入していた山岳兵部隊を全滅させた。自国の補給拠点であっても敵部隊の排除を優先した激しい戦闘となった。爆発で兵站周辺にも負傷者が出た。軍人と住民の内訳は明らかになっていない。

一方、アルヴェナ西隣ではカペレナの王国北方軍歩兵が黒潮第4方面軍山岳兵を攻撃して全滅させた。東部国境防衛軍第一群の山岳兵も同部隊と交戦し、攻撃で1,400人の損害を与え、反撃で100人を失った。

海上からはカペレナの戦艦がアルヴェナ西隣へ、巡洋艦が黒潮のミサイル基地(21,17)へ艦砲射撃を行い、ミサイル基地に命中した(累計2発)。黒潮は西部の平地が住民に開拓されて町となり、さらに西の中立の森を整地して木材400,000トンを国庫へ収めた。今期の戦果はカペレナ1,400人、黒潮100人。累計はカペレナ189,000人、黒潮121,800人。

アルガリスト戦線の主な交戦(敵損害/反撃による損害)
泰平第20軍砲兵→帝国第3軍砲兵帝国砲兵が全滅
泰平第24軍山岳兵→帝国第2軍山岳兵1,900対300
泰平第23軍装甲兵→帝国第2軍山岳兵1,900対100
帝国第5軍歩兵→泰平第24軍山岳兵100対700
帝国第2軍山岳兵→泰平第24軍山岳兵500対500

表の数値は「攻撃によって敵に与えた損害/反撃で攻撃側が受けた損害」の順。国別の今期戦果は泰平5,000人、帝国1,000人。

カペレナ王国と黒潮自治国の戦況図
カペレナ・黒潮戦線。北側(21,16)でカペレナ部隊が全滅し、南側(19,17)で黒潮山岳兵が全滅した。
2戦線の戦果累計
泰平天国/アルガリスト86,000人/24,200人
カペレナ/黒潮自治国189,000人/121,800人
丹城事件・国際朱川・オラニウム開戦3

丹城事件 ミサイルが朱川首都を直撃
一般市民11,700人死亡、人口の9割超失う

オラニウムとの開戦初日に壊滅的被害 生存1,000人、農場も破壊

北側と南側を横並びにした朱川共和国とオラニウム連邦の戦況図
朱川・オラニウム戦線。北側に首都丹城と現代都市群、南側に両軍歩兵の交戦地点と防壁、トパゾライトが並ぶ。
着弾後の丹城の河岸で瓦礫を片づける人々
ミサイルが着弾した首都丹城の河岸。橋のたもとでは住民が手桶と提灯を持ち、崩れた瓦や木箱を片づけた。

朱川共和国とオラニウム連邦が開戦した第144期、オラニウムが発射したミサイルが朱川の首都丹城(68,10)へ命中し、一般市民11,700人の命を奪った。12,700人いた市民のうち92.1%が死亡、残る人口は1,000人。首都の住民のほとんどが一度の着弾で犠牲となる未曽有の惨事だ。本紙はこれを「丹城事件」として報じる。オラニウムが発射したもう1発は農場(69,11)を破壊し、一帯を荒地に変えた。

首都市民の大半失う 生存者の暮らしと救援は

丹城の人口は着弾前の12,700人から1,000人に激減した。亡くなったのは戦闘中の兵士ではなく、市街で暮らしていた人々だ。家族と家を失った生存者、都市の機能を支えてきた働き手の喪失は、首都の存続にも重い影を落とす。橋のたもとでは住民が崩れた瓦や木箱を片づけ、傷んだ家屋の応急修繕が始まった。

首都の破壊とともに近郊の農場も失われた。朱川政府に急がれるのは、被災者が雨露をしのぐ場所と食料を確保し、残された命を守ることだ。開戦初日の一般市民への壊滅的被害を、通常の戦果と同列に扱うことはできない。

国境の森と都市で歩兵が交戦 戦果はオラニウム900・朱川700

地上では、オラニウムの第1軍歩兵が森(69,13)から朱川の都市(68,12)を守るCorps2歩兵へ攻撃し、600人を死傷させた(反撃200人)。朱川のCorps2歩兵もオラニウム第1軍歩兵へ攻撃し、500人を死傷させた(反撃300人)。初戦の戦果はオラニウム900人、朱川700人となった。

新都市「紅泉」へ避難 東の森で木材400,000トン確保

朱川が前期に首都北西(67,8)で建設した計画都市には、今期「紅泉」の名が付いた。丹城が大きな被害を受ける一方、紅泉、朱澄、丹翠の3現代都市は無傷で残った。朱川は南の町(69,12)で徴兵を行い、東端の中立の森(71,9)を整地して木材400,000トンを国庫へ収めた。首都の河岸では、前期に都市用と軍用で印を分けて積んでいた木材が、崩れた屋根の応急補修に回された。「橋のたもとの市場は屋根が抜けたが、北西の紅泉へ避難した家族と連絡はついた」と材木商の男性は話した。

オラニウムには難民5,800人漂着 白波から石材の定期輸送も

オラニウム連邦には今期、5,800人の難民が漂着し、連邦政府が受け入れた。また白波王国の民間がオラニウムの民間へ、石材を14期ごとに57単位、2回届ける約束を結んだ。オラニウムの人口は239,700人、兵力は54,600人。朱川は人口122,300人、兵力36,100人、働き手不足2,700人となった。

朱川・オラニウム初戦の記録
オラニウム第1軍歩兵→朱川Corps2歩兵600対200
朱川Corps2歩兵→オラニウム第1軍歩兵500対300
丹城事件・ミサイル着弾首都の一般市民11,700人死亡(人口の92.1%)
ミサイル2発目朱川の農場(69,11)が壊滅
今期の戦果オラニウム900人/朱川700人
両国の現況
朱川共和国人口122,300人/兵力36,100人/17区画
オラニウム連邦人口239,700人/兵力54,600人/47区画

オリョルッル対黄砂、次期第145期に開戦

オリョルッル王国と黄砂同盟の開戦が、次期第145期に迫った。オリョルッルは今期、北方の(25,28)で部隊設置を行い、(31,43)の森林を地ならしして木材110,000トンを国庫に収めた。さらに本国の3区画で建設に期を使わない工場を計15回重ね、生産設備を増強した。黄砂同盟も(26,28)で部隊設置を行い、北方の前線で双方の配備が進んでいる。

本紙社説 丹城事件――市民11,700人の命を奪ったミサイル

首都丹城の市民12,700人のうち11,700人が死亡した。戦争の初日にミサイルが市街へ落ち、そこに暮らしていた人々のほとんどが命を奪われた。この惨事を単なる「着弾」や軍事上の成果として記すわけにはいかない。市民の大量死は、戦場で兵士が交戦して失う命とは別に、重大な責任を問われるべき被害である。

オラニウムには、なぜこれほどの市民が犠牲となったのか説明する責任がある。朱川には残る1,000人を保護し、紅泉などの新しい街で避難者の住まいと食料を確保する責務がある。丹城事件の犠牲者11,700人を、戦果表の数字の陰に埋もれさせてはならない。

社会火災・移住・怪獣4

火災、4か国15か所で69,100人死亡
10期累計48万9,800人、防火と復旧に課題

なのです27,900人 チェス23,000人 泰平12,400人 白波5,800人

第144期の国別火災犠牲者グラフ
第144期の国別火災犠牲者。4か国15か所で計69,100人が犠牲となった。

第144期は4か国15か所で火災が発生し、69,100人が死亡した。前期より20,600人多く、第135期から10期の累計死者は489,800人に達した。各国で住宅と働き手を奪う火災が繰り返されており、消火だけでなく防火と被災地の復旧が課題となる。

なのです、都市4か所と町2か所で27,900人

なのです主義人民共和国では、都市4か所で5,200人、5,200人、5,000人、5,900人、町2か所で3,900人と2,700人が犠牲となり、計27,900人を失った。西岸の12番通り沿いでは南北の都市と町で同時に火の手が上がり、消火班が港のポンプ船からホースを継いで延焼を食い止めた。「風向きが変わる前に隣の区画の防火扉を閉めた。水だけでは追いつかない夜だった」と消防団長は語った。

チェス23,000人、泰平12,400人、白波5,800人

チェス=シロバキア共和国では都市2か所(5,100人、5,000人)と町3か所(3,900人、4,200人、4,800人)の計5か所で23,000人が犠牲となった。泰平天国では首都天都の南にあたる都市1か所(5,100人)と町2か所(3,700人、3,600人)で計12,400人、白波王国では西部の都市1か所で5,800人が亡くなった。

第144期の火災内訳
なのです主義人民共和国都市4・町2/27,900人
チェス=シロバキア共和国都市2・町3/23,000人
泰平天国都市1・町2/12,400人
白波王国都市1/5,800人
合計(10期累計)69,100人(489,800人)

金野から胡椒へ24,800人移住
胡椒の人口11万7千人に

ノルステア大陸の金野伯爵領から、セントラ大陸の胡椒帝国へ24,800人が移住した。胡椒の人口は前期の82,200人から117,200人となった。なのです主義人民共和国から藍岬共和国連邦へも300人が移住し、藍岬の人口は129,500人となった。

胡椒帝国の港では、海を渡ってきた金野の農夫や粉挽き職人が荷車から麦袋と木槌を降ろした。香辛料の袋が並ぶ市場の脇に臨時の案内所が設けられ、首都西隣で始まった計画都市の工事や、農場の働き口が紹介された。「金野では麦の粉を挽いていた。ここでは胡椒の乾燥場でも新町の普請でも、まず手を動かす仕事から始める」と到着した男性は話した。

いのらとサンジラ消滅 別のクジラには艦砲射撃

前期に出現した怪獣いのら(16,66)とサンジラ(68,58)は、今期それぞれ姿を消した。ソルエクア大陸西岸の中立地域(10,42)のクジラは衰弱。一方、これとは別の個体である東方の海(30,49)のクジラには、オリョルッル王国の戦艦が(28,49)から艦砲射撃を開始した。

各地で住民が平地を開拓

オリョルッル王国(11,51)、黒潮自治国(12,14)、泰平天国(50,17)(49,17)、なのです主義人民共和国(22,76)の5か所で、住民が平地を開拓して新しい町や村をつくった。なのですの開拓地は、かつてクジラが去った跡の平地である。

経済相場・競売・資源5

カペレナ、鋼鉄100を550億円で出品
オラニウムより450億円安

競売18件・呼び値総額10,808億円、今期の落札なし 第145期に8件が締切

第144期の競売売り出し18件の締切別呼び値合計グラフ
競売売り出し18件の締切別呼び値合計。次期第145期に期限を迎える8件が5,467億円と全体の半分を占める。

第144期の競売市場では、カペレナ王国が鋼鉄100単位を呼び値550億円(第153期締切)で新たに出品し、売り出しは前期の17件から18件へ増えた。今期も落札による成立はなく、18件・呼び値総額10,808億円が買い手を待っている。

オラニウムの鋼鉄1,000億円に対しカペレナは550億円

オラニウム連邦は同じ鋼鉄100単位を1,000億円で出品しており、カペレナの呼び値は450億円低い。1単位当たりではカペレナ5.5億円、オラニウム10億円。ただしオラニウム分は第145期、カペレナ分は第153期と締切が異なる。両国の出品は価格だけでなく、締切までの期間も違う。

次期第145期に締切を迎える8件
胡椒・食料700792億円(2件)
胡椒・鉱石150750億円
蒼森・弾薬5534億円
橙原・弾薬5524億円
スルガ・石油83539億円
紅峰・燃料72536億円
オラニウム・鋼鉄1001,000億円
合計(8件)5,467億円

弾薬83.49、工業品61.55 3期続けて下落

弾薬は前期の87.23から83.49へ3.74ポイント下がり、工業品は62.67から61.55へ1.12ポイント下落した。第141期の弾薬91.05、工業品63.97から3期続けて下がり、下げ幅はそれぞれ7.56、2.42ポイントとなった。他の6品目は横ばい。

第143期→第144期の世界相場
弾薬87.23→83.49(−3.74)
工業品62.67→61.55(−1.12)
木材/鋼鉄3.2/12(横ばい)
石油/燃料7.2/6.8(横ばい)
石材/鉱石5.6/4.8(横ばい)

貿易量、上位3か国とも増加 カペレナは835増

国際貿易量の上位3か国は、1位なのです主義人民共和国19,198(前期19,120、+78)、2位あろあろ国13,738(前期13,541、+197)、3位カペレナ王国12,144(前期11,309、+835)となった。前期は2位と3位が横ばいだったが、今期は3か国とも数字を伸ばした。外洋の航海距離は1位青海共和国582(前期575)、2位黒潮自治国293(同291)、3位白波王国44(同44)。

海運保険、今期の保険金支払いゼロ 積立は上限100億円

海運保険の第144期の保険金支払いは0億円。徴収保険料は10.160億円、中立金融の利子からの繰り入れ(半利子)は14.441億円で、積立残高は上限の100億円相当を維持した。累計の保険料徴収額は300.233億円、払い戻し(リベート)は247.225億円。料率は船体基本0.5000%、積荷基本0.2000%、戦争・海賊特約は双方0.0500%で据え置かれた。

海運保険と貿易・航海の上位
今期徴収保険料/支払10.160億円/0億円
累計保険料/累計払戻300.233億円/247.225億円
貿易量1〜3位なのです19,198/あろあろ13,738/カペレナ12,144
航海距離1〜3位青海582/黒潮293/白波44

資源メモ オリョルッルと黄砂で落盤、段階が1低下

今期は4か所の鉱山・油田で落盤が起きた。オリョルッル王国の鉱山・油田(9,46)は段階7から6へ、黄砂同盟の鉱山・油田(27,29)は段階6から5へ下がった。チェス=シロバキア共和国(82,69)とテキスタン共和国(44,24)は段階1のままだった。いずれもたまりの喪失はなかった。

気象世界の天気と次期見通し6

曇り4,769区画、世界の6割近くに
前期比246増 雪は4期ぶり増加

第144期の世界の天気図
第144期の世界の天気図。曇りが4,769区画へ広がり、北縁と南縁の雪は49区画へ増えた。冬季のため台風警戒地域は表示しない。

第144期の世界の天候は、晴れ2,652区画(前期2,823)、曇り4,769区画(同4,523)、雨630区画(同720)、雪49区画(同34)、雷0区画だった。曇りは前期から246区画増えて世界8,100区画の58.9%を占めた一方、晴れは171区画減り、雨も90区画減った。

第140期の129区画から第143期の34区画まで3期連続で減っていた雪は、今期15区画増えて49区画となり、4期ぶりに増加へ転じた。雨はアカピ大陸北部の黒潮・蒼森周辺や、ソルエクア大陸南部のオリョルッル領、セントラ大陸東岸のアルガリスト・青海周辺にまとまっている。陸戦では雨や雪の区画から攻撃すると与える損害が90%になるため、アカピ大陸北部やセントラ大陸東部の前線では天候が射撃や突撃の成果を左右する。

世界の天候 第143期→第144期
晴れ2,823→2,652(−171)
曇り4,523→4,769(+246)
雨720→630(−90)
雪34→49(+15)
雷0→0(±0)
第144期時点の次期天気の見通し図
第143期から第144期の天候の移動を機械的に延長した参考図。第145期の確定予報ではない。

次期の天気 雨域移動から作った参考図

前期から今期にかけて、雨域の重心は西へ2区画、北へ1区画移動した。この変化を延長した参考試算では、次期も曇りが広く分布し、雨域はやや北西へ寄る見込みだ。気象計算による確定予報ではなく、前期からの動きを基にした予測である。

海事・入門海流と遠洋漁船(第34回)7

遠洋漁場16か所・118区画、うち4か所が休漁中
外洋には各国の遠洋漁船20隻

第144期の海流と漁場図
第144期の海流(灰)・暖流(赤)・寒流(青)と遠洋漁場。橙色が寒流沿い、黒い菱形が潮目の漁場、薄い橙色は休漁中。

第144期の海流と漁場図では、大陸東岸を極へ向かう暖流(赤)と西岸を赤道へ向かう寒流(青)に加え、熱帯・温帯・寒帯を東西に流れる一般の海流(灰)が外洋全域に広がる。遠洋の共有漁場は16か所・計118区画で、うち12か所(89区画)が操業可能、4か所(29区画)が休漁中となっている。今期は外洋に20隻の遠洋漁船が出ており、アウストレア大陸北東沖の潮目漁場には3隻ずつが集まっている。

海の入門講座 第34回 遠洋漁船と共有漁場

前回の「近海の民間漁船」に続き、今回は外洋の潮目や寒流沿いへ出る「遠洋漁船」を解説する。母港のすぐ沖で国ごとに獲る近海漁業とは違い、遠洋漁業はどの国の船も入れる共有の漁場を舞台にする。

遠洋漁船の建造から共有漁場での操業、帰港までを示した図解
遠洋漁船の一航海。隣の海が2区画以上ある港で造られ、暖流と寒流が交わる共有漁場へ出て300まで積んで帰港する。

1 建造費は200億円、1国4隻・世界32隻まで

遠洋漁船は国の命令ではなく、民間の採算判断で自動建造される。建造費は民間現金200億円。向こう20期の漁獲見込みと往復日数、燃料代、漁場の残量、競合する船の数を見比べ、採算が合うと判断した場合に造られる。

建造できるのは隣接する海が2区画以上ある港に限る。港で待機中の遠洋漁船がある国は新たに造らない。保有上限は1国4隻、世界全体32隻。1漁場に同時に入れる船は6隻までとなる。

2 潮目は1区画100、寒流沿いは60 漁獲は毎期最大30

漁場は2区画以内に暖流と寒流の両方がある「潮目」と、寒流に沿う開けた海にでき、世界で16か所まで。1区画あたりの魚の満杯量は潮目が100、寒流沿いが60。遠洋漁船は1期に最大30を取り、船体に300まで積める。沖にいられるのは最長12期で、満載になるか期限が来れば母港へ帰り、自国原産の食料として民間在庫へ水揚げする。

3 残量20%未満で休漁、季節の境に位置を見直す

共有漁場の魚は毎期、満杯の5%ずつ自然回復する。魚の残量が満杯時の20%未満に減るとその漁場は「休漁」に入り、どの国の船も獲れなくなる。50%まで回復すると再開する。また年4回の季節の境(第8・20・32・44…期)に漁場の位置が見直され、行き先が漁場でなくなった船は近くの新しい漁場へ向きを変える。

よくある誤解 軍艦や海賊船には襲われる

近海漁船と異なり、遠洋漁船は小型商船と同様に、交戦国の軍艦や中立の海賊船・駆逐艦の攻撃を受ける。移動時の燃料消費は1区画0.025万キロリットル。今期はアルガリスト帝国の遠洋漁船(20,34)が中立駆逐艦に襲われ、損傷1を受け、HPが4から3に減った。行き先の2区画以内に海賊船や敵軍艦が見える場合は出港しない。

次回予告 第35回「商船の海流と帰り荷」 順流・逆流の費用と往復採算を解説する。

近海漁船と遠洋漁船の比較
項目近海漁船遠洋漁船
建造費(民間)100億円200億円
船の数上限1港1隻1国4隻/世界32隻
漁場の場所母港から3〜4区画潮目・寒流沿い(共有16か所)
1区画の満杯量海100/浅瀬120潮目100/寒流60
毎期の漁獲上限1030
積載上限/期間50/最長5期300/最長12期
休漁に入る境目残量1未満残量20%未満(50%で再開)
軍艦・海賊の攻撃受けない商船と同じく受ける
今期の遠洋漁船の実例

第144期、ソルエクア大陸北西沖(20,34)を帰港中だったアルガリスト帝国の遠洋漁船は、魚300を満載したまま中立駆逐艦の攻撃を受け、黒煙を上げた。損傷1を受け、HPは4から3へ低下した。魚を満載して帰港する船も攻撃の対象となる。黄砂同盟、泰平天国、オラニウム連邦、スルガ、青海共和国などの漁船も、魚を積んで帰港中である。

国特集オラニウム連邦8

オラニウム連邦 孔雀色の灯と夜市の街

首都ピーヘンの水路舞台から東港ルッコラシティへ 香料茶と羽根飾りの工房

オラニウム連邦ピーヘンの水路舞台と夜市
首都ピーヘンの水路に設けられた円形舞台と夜市。孔雀色の飾り灯の下、香料茶と果実パイの屋台に人が集まる。

オラニウム連邦は「余白があるなら飾れ」を合言葉に、孔雀色の装飾と舞台芸術、夕暮れからの夜市を育ててきた。第144期には朱川共和国との戦争が始まり、連邦軍のミサイルが首都丹城に命中して一般市民11,700人が死亡した。丹城事件の報が届く一方、首都ピーヘン(75,14)では夜市と工房が続いている。西の前線都市トパゾライト(69,14)では警戒が強まった。

水路の円形舞台と「翠羽通り」の仮面工房

首都ピーヘンの中心を流れる水路には、石橋の手前に木組みの円形舞台「孔雀座」が張り出す。夕方になると青緑と金茶のガラス灯がともり、仮面を着けた踊り手が弦楽に合わせて舞台を回る。水路沿いの「翠羽通り」には衣装屋と羽根飾りの工房が並び、職人のリナ・フェルクらが染め上げた羽根を帽子の縁や襟元へ縫い留める。「地味な服で来ても構わない。橋を一つ渡るころには、何か一つ飾りたくなる街だから」と店主は笑う。

夜市の香辛料ごはんと、格子皮の果実パイ

舞台の一幕が終わると、観客は水路脇の夜市へ流れる。名物は、小鍋で炊いた米に香草と刻んだ干し果実を混ぜた香辛料ごはんと、網目状の生地で柑橘や葡萄を包んで焼いた果実パイだ。湯気を立てる真鍮の茶釜からは、丁子と橙の皮を浮かべた香料茶がガラス杯へ注がれる。舞台の設営職人や夜番の荷役も、深夜の片づけ前にこの一杯で体を温める。

開戦の知らせ届く首都 夜市の灯は消えず

丹城事件で一般市民11,700人が死亡したとの知らせは、舞台の楽音が響くピーヘンにも届いた。前線から離れた首都で夜市を営む人々にとっても、連邦軍が国境の向こうの市民に甚大な被害を与えた事実は重い。舞台の灯と西方の戦火は、同じ期のオラニウムの姿である。

難民5,800人を受け入れ ルッコラシティの港で炊き出し

首都から南東に位置する現代都市ルッコラシティ(80,17)は外洋の港を持つ。今期、連邦には5,800人の難民が漂着し、港の集会所では料理人たちが豆と米の粥を大鍋で炊いた。連邦は国境で戦争を始める一方、港では難民の受け入れを進めている。

西境トパゾライト、国境の警戒強まる

西の現代都市トパゾライト(69,14)と隣のニュータウン(70,14)は朱川との国境に近い。北の防壁や森へ兵が向かい、夕方の太鼓は時間を繰り上げて短く打ち止められた。

オラニウム連邦
首都ピーヘン(75,14)
主な都市トパゾライト、ルッコラシティ
人口239,700人
兵力54,600人
領地47区画
国庫7,074億円
食料1,080,600トン
交戦相手朱川共和国(第144期開戦)
仮面と飾り灯 職人の仕事

「翠羽通り」では衣装に合わせて仮面の縁取りや羽根飾りを作る。深い青緑の布に翡翠色の糸を重ね、真鍮の留め具で仕上げるのがピーヘンの定番だ。水路の円形舞台「孔雀座」には、色ガラスをはめた灯が並ぶ。

孔雀色は「三色重ね」が定番

地元の仕立て屋が呼ぶ「孔雀色」は単色ではない。深い青緑の布地に、明るい翡翠色の糸で縁取りをし、留め具に真鍮の金を添える三色重ねを指す。普段着の上着でも、袖口の裏だけにこの三色を入れるのがピーヘン流のお洒落とされる。

次回の国特集:スルガ

文化・工芸スルガの茶箱と短編9

古い茶箱に再び命を
スルガの指物師、蓋の隙間を直す

首都メルノアの「冬前の箱直し」 商店街では灯り祭

スルガの港を見下ろす木工所で板に鉋をかける職人と茶器
首都メルノアの港を見下ろす「潮見指物店」。古い茶箱の蓋を鉋で一引きし、煎茶の湯気の横で噛み合わせを確かめる。

スルガでは冬の海風が冷たくなる頃、家庭や茶店で使ってきた木の茶箱を直す「冬前の箱直し」が盛んになる。首都メルノア(77,24)では、港の坂道に並ぶ指物工房へ古い茶箱や小引き出しが持ち込まれる。木の膨張で固くなった蓋を削り、緩んだ部分に埋め木をするなど、箱の状態に応じた修理を施す。

「買い替える前に、まず蓋を鳴らしてみろ」

親方の瀬名宗平(61)は、持ち込まれた杉の茶箱の蓋を閉め、指先で軽く叩いて音を聞く。海風を含んで木がわずかに膨らむと、蓋が固くなるか、逆に隙間ができて茶葉が湿気る。「買い替える前に、まず蓋を鳴らしてみろ。木が生きているうちは、鉋を一引き当てて埋め木をすればまた十年持つ」。若い弟子が小さな角箱を積み直し、削りたての杉の香りが店先に広がる。作業台の中央には急須と三つの湯呑みが置かれ、修理を待つ客には熱い煎茶と木の葉包みの餅菓子が振る舞われる。

一坪の隙間にも棚を置く「狭さ」の工夫

スルガの都市はメルノア、アルセナ、カルヴェナ、オルメナ、ルミセナなど、海と山の間に密集する。路地の茶店や雑貨屋は間口一坪ほどの小店が多く、折り畳み棚を壁の桟に掛けて品物を並べる。

商店街灯り祭 修理を終えた箱とともに家路へ

夕方には店の軒先に四角い木枠の行灯がともり、狭い路地の店々が明かりを連ねる。修理した箱を受け取りに来た客も立ち寄り、食堂では煎茶で炊いた茶飯と焼き魚の定食が出る。古道具を直す工房と小さな店の営みが、港坂の夕暮れを形づくっている。

短編書評『一坪の茶棚』 無署名

メルノアの読書会で近ごろ取り上げられている薄い冊子『一坪の茶棚』は、路地の角のわずか一坪の空き地を借りた老人が、朝は煎茶、昼は木匙の修理、夕方は子どもたちの将棋盤を置く小さな店を開く物語だ。著者の名は記されていない。

ある日、隣の乾物屋から「茶の匂いが干し魚に移る」と苦情が出る。老人は店を畳む代わりに、薄い杉板で風向きの羽根板を2枚作り、海風が吹く時間だけ香りが上へ抜けるよう軒先を組み替える。翌週、乾物屋の主人が自分で焼いた小魚を皿に載せ、茶棚の隅に置いていく場面で物語は終わる。坂の上の読書会では、「狭いからこそ喧嘩を長引かせない工夫が生まれる」と評された。

窓辺の詩 「鉋くずの朝」

薄い杉の帯が 作業台からこぼれ
港の白い帆と 同じ向きに丸まる
急須の湯気が 一度だけ揺れて
古い箱の蓋が ぴたりと鳴った

スルガの現況
首都メルノア(77,24)
主な都市アルセナ、カルヴェナ、オルメナ、ルミセナ
人口/兵力164,900人/20,000人
領地/対外戦争21区画/なし
地方・短信各地の開発と海況10

胡椒とあろあろ、計画都市の建設に着手
白波は金野領に工場建設、領有も移転

胡椒は移住者24,800人受け入れ あろあろは領地7区画拡大

第144期、胡椒帝国は首都胡椒(54,32)の西隣(53,32)で計画都市の建設に着手した。今期は金野伯爵領から24,800人を受け入れ、人口が117,200人へ増えた。新たな街区の建設が、増える住民の住まいと仕事を支える課題となる。移住者の到着については4面で詳報。

あろあろは7区画拡大、計画都市も着工

あろあろ国は首都アロランド南東の(76,31)で計画都市の建設を進め、中立の森5か所と山2か所の計7区画を新たに占領して領地を107区画へ広げた。翠湖自治州(43,41)でも工場建設があり、金野(65,15)、テキスタン(37,16)、蒼森(21,11)では農場が整備された。

白波、金野領に工場建設 1区画の領有が移る

白波王国は第144期、金野伯爵領が領有していた(64,16)に工場を建設し、同区画は白波領へ移った。第142期には金野が白波領の露天鉱脈(62,16)を占領しており、資源施設をめぐる領有変更が今度は逆方向に起きた。金野の領地は前期の21区画から20区画へ、白波は31区画から32区画へ変わった。

銀嶺・なのですが造船 狐っ娘・あろあろは建造中止

海事では、銀嶺侯国が首都モンタルジェントの東沖(80,27)で造船を実行した。なのです主義人民共和国もアウストレア大陸西端の沖(2,70)で造船を行い、国内では生産技術を段階3へ引き上げ(国庫から400億円支出)、鉱山・油田(43,50)も段階2から3へ改修した。一方、狐っ娘の尻尾教団で予定されていた造船4件と、あろあろ国の造船2件は、外海との接続条件や必要経験値、隣接条件を満たさず中止となった。

中立駆逐艦2隻、各地の浅瀬へ魚雷発射

ロンギード大陸南東沖では、中立地域(76,73)の駆逐艦がチェス=シロバキア共和国の商船がいる浅瀬(74,74)へ魚雷を放った。

ソルエクア大陸北西沖でも中立地域(20,35)の駆逐艦が浅瀬(19,34)へ魚雷を発射した。同じ海域の別区画(20,34)では、アルガリスト帝国の遠洋漁船が中立駆逐艦の攻撃で損傷している。漁船の被害と操業への影響は7面で扱う。青海共和国と白波王国は艦隊の編成や移動目的地の設定を行った。

第144期の中立地占領(計20区画)
あろあろ国森5・山2(計7区画)
狐っ娘の尻尾教団森3・荒地1(計4区画)
チェス/なのです/オリョルッル各2区画
カペレナ/泰平/胡椒各1区画
短信

紅峰に植林 狐っ娘の尻尾教団は紅峰公国領の(37,56)で植林を行った。あろあろ、教団、オリョルッル、オラニウムでも伐採と植林が進んだ。

灰岩が中立地を整地 セントラ大陸の灰岩王国は、首都ロシュグリーズ北東の中立地域(38,40)で整地を行い、領土周辺の整備を進めた。

編集後記

トレーディア暦3年の最初の朝刊となった第144期、アルガリスト帝国は再び首都を定め、泰平軍はその西隣まで進んだ。朱川の首都丹城では開戦初日のミサイルによって市民11,700人が死亡した。戦況の数字に収まらない家族と暮らしの喪失を、本紙は「丹城事件」として記録する。残された人々の住まいと日々の食事を守る仕事は、これから始まる。