朝刊
第140期
トレーディア新聞社
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トレーディア
新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦2年11月第1週
秋季
本日10面
主な記事 アルヴェナが陥落 黒潮の商船が沈む 黄砂が二つの停戦 オリョルッルが黄砂へ宣戦 火災で29,900人 白波の工場が戻る 連邦が海底都市
総合アルヴェナ1

アルヴェナ陥落 
緑丘公国、首都防衛に危機

兵站基地も奪われ予備兵1,000人喪失 公国領は7区画に縮小

曇りの石造りの通りと門に立つ兵
オリョルッル王国が占領した緑丘公国の現代都市アルヴェナ(15,49)。

オリョルッル王国軍は第140期、緑丘公国の現代都市アルヴェナ(15,49)を占領した。市街は現代都市の状態を保ったまま王国領となった。同じ期には兵站基地(18,47)も王国軍が奪取し、予備兵1,000人が王国側へ渡った。基地跡は王国領の森となり、公国領は前期の9区画から7区画に縮小した。

第137期の現代都市ノルミア陥落以来、公国は軍港、兵站基地、港、工場など主要施設を次々に失ってきた。前期には別の現代都市が占領され、今期はアルヴェナも陥落した。首都緑丘は公国領を維持するが、王国軍の攻勢は国家存続に関わる局面に達している。

アルヴェナ占領 住民の商いにも不安

第140期のアルヴェナは曇り。前期まで公国領だった街に王国軍が進出した。「王国軍が来たのは分かる。でも、明日から店を開けていいのか、それすら分からない」。商店を営む女性は通りに立つ兵士を見ながら話した。建物や道路が残っても、統治者の交代は商売や行政手続きに影響する。首都緑丘は雨で、なお公国領にある。

首都の歩兵消滅 アルヴェナの徴兵も中止

王国第8軍の砲台は首都緑丘の区画にいた公国第1方面軍の歩兵を攻撃し、部隊を消滅させた。首都の町は引き続き公国領だが、同区画の守備部隊を失った。

公国がアルヴェナで予定していた徴兵は都市の占領で中止された。兵站基地から予備兵1,000人も奪われ、公国軍は部隊と補充の足場を同時に失った。今期の戦果は王国軍2,600人、公国軍400人。累計は王国軍51,900人、公国軍14,500人。詳報2面。

黒潮商船を撃沈 カペレナ軍、兵站基地も占領

カペレナ王国の戦艦は黒潮自治国の商船がいた浅瀬(21,18)を艦砲射撃し、商船を撃沈した。巡洋艦も同じ海域へ艦砲射撃を行った。商船は前期の攻撃で損傷していた。王国軍は黒潮の兵站基地(19,18)も占領し、予備兵1,000人を獲得した。跡地は王国領の森となった。詳報3面。

黄砂、黒潮・緑丘と停戦 王国は黄砂に宣戦

黄砂同盟は黒潮自治国、緑丘公国との停戦にそれぞれ合意した。緑丘とオリョルッルの戦争、黒潮とカペレナの戦争は続いている。オリョルッルは黄砂に宣戦布告し、開戦は第145期となる。詳報4面。

シンジケート、西方の海に海底都市

シンジケート連邦は第140期、アウストレア大陸西方の海域(6,78)に海底都市を建設した。連邦は前期、なのです主義人民共和国との長期戦を終えたばかり。陸上に残る領地は首都プライムと隣接する森2区画で、新たに海へ都市を築いた。詳報4面。

本紙社説 首都を残しても緑丘公国は存亡の危機

緑丘公国の後退が止まらない。第137期のノルミア陥落以来、王国軍は都市、港湾、工場、軍事施設を次々に奪った。今期はアルヴェナと兵站基地を失い、公国領は7区画に縮小した。首都が残るだけで国家の安全は保障されない。

アルヴェナの占領で徴兵計画は止まり、兵站基地から予備兵1,000人が奪われた。首都区画では第1方面軍の歩兵が消滅した。守る兵を失い、その兵を補う手段も狭まっていることが深刻だ。

公国はすでに軍港、港、工場も失った。軍事施設の喪失は部隊維持を難しくし、生産施設の喪失は戦争を支える経済にも響く。第139期にはカペレナと、今期は黄砂との戦争を終えたが、最大の脅威であるオリョルッルとの戦闘は続く。残る部隊と補充手段を確保し、首都緑丘と7区画を守り抜けるか。アルヴェナの陥落によって、公国が国家を守り続ける条件はさらに厳しくなった。

戦況緑丘戦線2

緑丘軍、首都区画の歩兵を失う 
アルヴェナ陥落で補充にも打撃

王国砲台が第1方面軍歩兵を撃破 兵站から予備兵1,000人

オリョルッルと緑丘の戦場
オリョルッル王国と緑丘公国の交戦地域。アルヴェナ(15,49)と兵站基地跡(18,47)は王国領。首都緑丘は公国領に残る。

緑丘公国軍は第140期、オリョルッル王国軍との交戦で首都区画の歩兵部隊を失い、現代都市アルヴェナと兵站基地も奪われた。王国第8軍の砲台は首都緑丘の区画にいた公国第1方面軍歩兵を攻撃し、部隊を消滅させた。首都そのものは公国領のままだ。

兵站基地(18,47)からは予備兵1,000人が王国側へ渡り、基地跡は王国領の森となった。今期の戦果は王国軍2,600人、公国軍400人。累計は王国軍51,900人、公国軍14,500人。

首都区画の歩兵消滅 防衛に負担

第139期にも同じ第1方面軍の名で歩兵部隊の消滅が報じられている。今期も首都区画で歩兵が失われ、守備はさらに手薄となった。首都緑丘は雨、アルヴェナは曇りで王国領となった。

アルヴェナ陥落 徴兵計画が頓挫

公国がアルヴェナで予定していた徴兵は、都市の占領で実行できなかった。兵站基地の予備兵1,000人も王国軍へ渡り、部隊の損失と補充機能の喪失が重なった。

公国人口13,100人 領地7区画に

公国の人口は13,100人。領地は前期の9区画から7区画へ縮小した。兵力は25,100人から23,500人、食料は849,100トンから837,700トンとなった。

労働力不足は162,400人から53,300人へ縮小したが、公国は生産施設も相次いで失っている。王国の現在人口は997,400人、兵力は560,600人、領地は345区画、国庫は13,245億円。公国国庫は17,942億円である。

緑丘駆逐艦、自国工場へ3期連続の艦砲射撃

公国の駆逐艦は第138期、第139期に続き、自国の工場区画(16,48)へ艦砲射撃を行った。同工場は公国領に残る。別の公国駆逐艦は中立の浅瀬(22,37)へ魚雷を発射し、王国戦艦も中立の怪獣の地(30,49)へ艦砲射撃を行った。

戦況論説 アルヴェナを失った緑丘 首都防衛に重圧

王国軍はアルヴェナと兵站基地を奪い、首都区画の歩兵を消滅させた。公国の徴兵も止まり、兵員補充の拠点が狭まった。部隊の消滅と補充機能の喪失が同じ期に重なったことが、今回の戦況の核心である。

王国軍の国家全体の兵力は560,600人、公国軍は23,500人。公国軍は限られた兵力を首都防衛にどう配分するか迫られている。公国は黄砂、カペレナとの戦争を終えたが、オリョルッルとの戦闘は続く。残る7区画と首都を守るには、部隊の再配置と補充手段の立て直しが急務だ。

第140期の主な交戦・戦果(攻撃側/反撃側)
王国歩兵→公国歩兵1,800対100
公国歩兵→王国歩兵200対700
公国歩兵→王国装甲100対100
緑丘公国
人口13,100人
兵力23,500人
領地7区画
国庫17,942億円
食料837,700トン
戦況商船とアルガ3

黒潮商船、カペレナ戦艦が撃沈 
兵站基地も奪取

予備兵1,000人が王国側へ 泰平軍はアルガ歩兵を撃破

カペレナ王国の戦艦は第140期、黒潮自治国の商船を浅瀬(21,18)で撃沈した。商船は前期の砲撃で損傷していた。巡洋艦も今期、同じ海域へ艦砲射撃を行った。

王国軍は黒潮の兵站基地(19,18)も占領し、予備兵1,000人を奪った。基地跡は王国領の森となった。今期の戦果はカペレナ7,300人、黒潮5,500人。累計はカペレナ166,200人、黒潮118,100人に達した。

黒潮軍、奪われた兵站基地へミサイル

黒潮軍は王国が占領した兵站基地(19,18)に向けてミサイルを発射した。しかしミサイルは基地上空で力場に捕らえられ、着弾前に爆発した。首都ネルヴェナは雨で、黒潮の支配下にある。現在人口は8,100人。白波からは今期、5,000人が移住した(4面)。

泰平軍、アルガ歩兵部隊を消滅させる

泰平とアルガの戦場
泰平天国とアルガリスト帝国の交戦地域。首都アルガリストは帝国領のまま。

泰平天国第24軍の山岳兵は、アルガリスト帝国第1軍の歩兵を攻撃し、同部隊を消滅させた。今期の戦果は泰平13,500人、アルガ2,500人。累計は泰平61,500人、アルガ19,500人となった。首都アルガリストは晴れで帝国領にとどまる。

泰平の人口は636,800人、兵力662,300人、領地は前期199区画から200区画となった。首都天都は曇り。アルガの人口は92,900人、兵力30,700人、領地28区画。

アルガ軍、自国兵站基地に対人ミサイル 敵兵もろとも味方を攻撃

アルガリスト帝国軍は第140期、敵兵が入り込んだ自国の兵站基地(47,39)へ対人ミサイルを撃ち込んだ。帝国側の兵員も基地に残る中、敵兵の排除を優先して攻撃を敢行した。

味方も巻き込む攻撃となり、基地内では多数の負傷者が出た。基地は曇りのまま帝国領にとどまる。自軍施設を攻撃してまで敵兵を排除しようとしたことに、戦闘の激しさが表れている。

戦況論説 商船と兵站基地を失った黒潮

黒潮は前期に損傷した商船を今期の砲撃で失い、兵站基地も奪われた。海上輸送の手段と兵員補充の拠点を同じ期に失った打撃は重い。黒潮は奪われた基地へのミサイル攻撃を試みたが、空中で阻まれた。

黄砂との停戦で戦線の一つは終わったが、カペレナとの戦闘は続く。海上輸送と補充機能をいかに立て直すかが、黒潮軍の課題となっている。

黒潮・カペレナ戦線
カペレナ7,300人
黒潮5,500人
これまでのカペレナ166,200人
これまでの黒潮118,100人
泰平・アルガ戦線
泰平13,500人
アルガ2,500人
これまでの泰平61,500人
これまでのアルガ19,500人
黒潮商船、2期にわたる攻撃

第139期、黒潮の商船は浅瀬(21,18)で砲撃を受け、損傷した。第140期、カペレナ戦艦による再度の砲撃で撃沈された。

国際停戦と宣戦4

黄砂、黒潮・緑丘との戦争終結 
オリョルッルから新たな宣戦

二つの停戦が成立 新たな戦争は第145期に開戦

黄砂同盟は第140期、黒潮自治国と緑丘公国との停戦にそれぞれ合意し、二つの戦争を終えた。停戦後12期は旧交戦国同士の再戦が禁じられ、民間の弾薬・燃料・鋼鉄の売買も停止する。国家間の取引は継続される。

黄砂は二つの戦争を終えたが、オリョルッル王国から新たな宣戦布告を受けた。緑丘とオリョルッル、黒潮とカペレナの戦争はなお続いている。黄砂の首都は雨で、同盟領のままだ。

オリョルッル、黄砂領内に兵站基地を建設

オリョルッル王国は黄砂同盟に宣戦布告した。開戦は第145期となる。同じ第140期、王国軍は黄砂の地点(26,27)に第2兵站基地を建設し、建設後の区画は王国領の森となった。宣戦布告とともに、両国の対立は土地の支配にも及んだ。

シンジケート、停戦後に海底都市を建設

シンジケート連邦は第140期、アウストレア大陸西方の海域(6,78)に海底都市を建設した。第139期になのです主義人民共和国との長期戦を終えてから初めての期である。新都市の天候は曇り。近くの(7,79)にも海底都市があり、(8,78)(8,79)(8,80)の浅海域も連邦の支配下にある。

陸上に残るのは、雨の首都プライムと隣接する森2区画。陸上の領地は3区画だ。連邦は首都を残して停戦した後、西方海域で都市建設を進めた。

軍艦や商船は海底都市の区画を通過できるが、停泊や上陸には利用できない。新都市は港湾施設ではなく、海底に築かれた連邦の拠点である。

4か国で火災 死者29,900人

第140期、テキスタン共和国の大都市(46,24)で10,000人、チェス=シロバキア共和国で13,100人、なのです主義人民共和国の町(15,60)で4,000人、泰平天国の町(48,21)で2,800人が火災で死亡した。合計29,900人。第135期から6期の火災死者は計286,800人となった。

白波、焼失した工場を再建

白波王国は前期の火災で荒地となった工場(64,17)の跡を整え、同じ区画に工場を再建した。所在地は引き続き白波領で、今期は曇りだった。

仕事求める住民、3か国間で移動

カペレナからアルガリスト帝国へ10,100人が移住した。帝国の現在人口は92,900人。白波から黒潮へは5,000人が移り、黒潮の現在人口は8,100人。青海から狐っ娘の尻尾教団へは18,900人が移住し、教団の現在人口は245,200人となっている。

怪獣短報 クジラ衰弱、いのらは中立地へ

前期に都市や村を踏み荒らした2頭のクジラは衰弱した。オリョルッルの(10,42)となのですの村跡(16,68)は怪獣の地のまま。いのらは中立の(16,66)を踏み荒らし、同区画を怪獣の地に変えた。

終わった戦争
黄砂と黒潮合意で終結
黄砂と緑丘合意で終結
再戦できない期間12期
民間の弾薬・燃料・鋼鉄取引停止
国家間取引続く
チェスの火災
町(76,66)2,600人
都市(74,61)5,000人
都市(69,78)5,500人
木材

銀嶺、泰平が2か所、黒潮、灰岩、紅峰、青海は、それぞれ森を整えて木材400,000トンを収めた。なのですは280,000トン、オラニウムは200,000トン。

経済相場5

白波、鋼鉄取引不履行で違約金48億円

朱川は銀嶺の食料を落札 弾薬・工業品相場は2期連続上昇

白波王国の民間による黄砂同盟向けの鋼鉄取引が履行されず、白波側は違約金48億円を支払った。約束されていた取引は不成立に終わった。第140期には朱川共和国が銀嶺侯国の食料を落札し、弾薬と工業品の相場は前期に続いて上昇した。

白波の鋼鉄取引不履行 民間側が48億円支払う

白波王国の民間商人が黄砂同盟に引き渡す予定だった鋼鉄について、取引の不履行が発生した。白波側は違約金48億円を支払い、契約は終了した。

鋼鉄は工業生産に加え、兵器や軍事施設の整備にも用いられる。黄砂同盟は今期、黒潮自治国、緑丘公国との戦争を終え、さらにオリョルッル王国から宣戦布告を受けた。今回、白波からの鋼鉄供給は実現しなかった。違約金48億円は白波の民間側が負担した。

朱川、銀嶺の食料を147で落札

朱川共和国は、銀嶺侯国が前期に売り出した食料148を、呼び値147で落札した。第139期には売り出し段階だった取引が、第140期に成立した。

弾薬・工業品、2期連続で上昇

弾薬相場は前期93.14から0.35上がり93.49、工業品は62.91から0.80上がり63.71となった。木材3.2、鋼鉄12、石油7.2、燃料6.8、石材5.6、鉱石4.8の主要6資源は前期と同じだった。

貿易はなのですが首位 航海は青海552

貿易記録はなのです主義人民共和国14,566、あろあろ国12,109、カペレナ王国7,777。航海は青海共和国552、黒潮自治国285、緑丘公国74の順となった。緑丘は前期に港、今期はアルヴェナを失ったが、航海の記録では3番目に入った。

スルガ、石材の呼び値を78から82へ

スルガは石材13を呼び値82で売り出し、前期の78から4上がった。アルガリスト帝国は食料600を658、蒼森辺境伯領は燃料82を538で売り出した。今期の売り出しは計12件。

経済短評 契約の履行が問われる交易

朱川は銀嶺の食料を落札した。白波の民間商人は鋼鉄の取引を履行できず、48億円の違約金を負担した。相場が動かない資源でも、売買の成立と不履行がそれぞれ起きている。約束した品物を届けられるかどうかが交易の信用を左右する。

売り出し12件(品目・数量/呼び値)
青海・石材101538
白波・木材184537
黄砂・鉱石119538
蒼森・鋼鉄12150
スルガ・石材1382
アルガ・食料600658
青海・木材178539
白波・鉱石121539
蒼森・燃料82538
胡椒・食料700718
蒼森・弾薬5483
胡椒・食料700718
気象雪と海6

晴天665区画減少 
曇り・雨・雪が拡大

曇り4,449区画で最多 雪は129区画に

第140期の天気図
セントラ大陸、アカピ大陸を含む第140期の天気。曇りが最も多い。

第140期の天候は曇り4,449区画が最多で、前期より487区画増えた。晴れは665区画減の2,925区画、雨は131区画増の597区画、雪は47区画増の129区画だった。雷の区画はない。

雪は第138期の70区画、第139期の82区画からさらに増加した。曇りと雨の地域も広がり、晴れの区画は大きく減った。世界全8,100区画の半数以上を曇りが占めた。

戦場の天候 緑丘・ネルヴェナは雨

緑丘公国の首都緑丘と黒潮自治国の首都ネルヴェナは雨。今期王国軍に占領されたアルヴェナは曇りだった。黒潮商船が撃沈された浅瀬(21,18)も曇り。黄砂同盟の首都は雨、泰平天国の首都天都は曇り、アルガリスト帝国の首都アルガリストは晴れとなった。

天候の前期比較(区画)
晴れ3,590 → 2,925(−665)
曇り3,962 → 4,449(+487)
雨466 → 597(+131)
雪82 → 129(+47)
雷0 → 0
主な都市の天候
雨緑丘、ネルヴェナ、黄砂の首都
曇りアルヴェナ、オリョルッルの首都、カペナグラード、天都、電都、ブロースコーグ、ローテンホルン、丹城
晴れアルガリスト、白波、湖陽、スルガ

暖流・寒流の分布を掲載 
航路の海況を示す

第140期の海流図
第140期の暖流と寒流の分布。

船を出す人は、港の空と、航路に沿った海の色を見る。第140期の暖流と寒流の分布を海流図にまとめた。海上輸送や艦艇の移動が続く中、航路に沿う海流を広い範囲で見渡せる。

入門第30回7

損傷した軍艦は
どう修理するのか

軍港なら確実に耐久値1回復 通常回復率は気候で異なる

戦闘で損傷した軍艦は、自国軍港に隣接する海域で修理するか、通常の耐久値回復によって損傷を直す。軍港での修理なら耐久値が確実に1回復する。通常回復は艦艇がいる地域の気候によって成功率が異なる。一度に回復する耐久値はいずれも1で、大きく損傷した艦艇は複数回の回復を要する。

軍港修理 耐久値が確実に1回復

軍港での修理には、自国の軍港に隣接していることが必要となる。費用は、艦艇の通常の1期分の維持費に対し、資金と食料それぞれ10倍。修理が実施されれば、気候にかかわらず耐久値が1回復する。

通常回復 温帯100%、熱帯・寒帯80%

軍港に隣接しない艦艇でも、通常の維持費を支払えば気候に応じた確率で耐久値が1回復する。回復率は温帯100%、亜熱帯と亜寒帯90%、熱帯と寒帯80%。満タンの艦艇は回復の抽選を受けず、回復しない期でも通常の維持費は必要となる。商船、漁船、遊覧船にはこの気候別回復率を適用しない。

気候と修理の確実性

通常の維持費を支払った艦艇は、温帯では必ず耐久値が1回復する。亜熱帯・亜寒帯は90%、熱帯・寒帯は80%で、回復しない期もある。軍港修理は気候によらず確実に耐久値1を回復する。

修理の要点

軍港修理は多くの費用を要するが、確実に耐久値を1回復できる。通常回復は気候によって成功率が変わる。艦艇の損傷、維持費、軍港との位置関係を見て使い分けたい。次回は沈んだ艦の残骸を扱う。

二つの修理方法
場所軍港修理:自国軍港に隣接
通常回復:艦艇の海域
回復量どちらも耐久値1
成功率軍港修理100%
通常回復は気候に依存
費用軍港修理:維持費各10倍
通常回復:通常維持費
気候別・通常回復率
熱帯80%
亜熱帯90%
温帯100%
亜寒帯90%
寒帯80%
国紅峰公国8

赤い山々に抱かれた紅峰公国
ローテンホルンの暮らし

山麓の森で木材400,000トンを確保 石工の町に朝市と尾根歩き

曇りの赤い尾根と石の灯
紅峰公国の首都ローテンホルン。曇り空の下、赤い岩肌を見せる山々が町を囲む。

赤い峰のふもとに広がる紅峰公国。首都ローテンホルンでは、山の資源を使う仕事と山麓の暮らしが結び付いている。第140期の首都は曇り。山の稜線は雲に隠れ、その下に石造りの家々や坂道が続く。

紅峰公国は今期、森を整えて木材400,000トンを確保した。現在、対外戦争は行っていない。首都の朝市には職人や買い物客が行き交う。

森林整備で木材400,000トンを確保

紅峰公国は第140期、森を整地して木材400,000トンを得た。山麓の材木置き場では、積み上げられた木材の間を作業員が行き来する。「切ったばかりの木は、そのままでは使いにくい。よく乾かしてからでなければ、家の柱にも板にもならない」。乾燥を担当する職人は丸太を指して話した。

石工が守る山麓の町並み

ローテンホルンの坂道には石造りの家々や石段が続く。町の一角では石工が古くなった石段の補修を進めていた。「ここの石は硬い。削るには手間がかかるが、長く使える。坂道の石段は何度も手入れしてきた」。荷車や職人の往来を支える坂道には、日々の手入れが欠かせない。

朝市には苺や保存食 坂道に店が並ぶ

山麓の朝市には苺や保存食、木工品などの露店が並ぶ。「山の朝はまだ冷えるから、早く来た人がいいものを選んでいく」。籠に苺を並べる女性が話した。小さな椅子や箱を売る店にも、仕事の行き帰りの職人らが立ち寄っていた。

休日の尾根歩き 町に根付く登山競走

ローテンホルンでは週に一度、町から尾根の折り返し地点まで往復する登山競走が行われる。参加者は山道を登り、尾根の標識を回って町へ戻る。「登りは苦しいが、尾根から町が見えると足が軽くなる」。参加した若い木工職人は汗を拭った。沿道では住民が選手を見送った。

戦火から離れた山麓の暮らし

公国の人口は91,500人、兵力20,000人、領地23区画、国庫8,121億円、食料1,183,300トン。働き手の不足はなく、対外戦争も行っていない。各地で戦争が続く今期も、ローテンホルンでは朝市が開かれ、職人たちが山麓の暮らしを支えている。

紅峰公国
首都ローテンホルン
天気曇り
人口91,500人
兵力20,000人
領地23区画
国庫8,121億円
食料1,183,300トン
労働力不足なし
対外戦争なし
木材獲得400,000トン

山麓の暮らし

森では木材の切り出しや乾燥、町では石工や木工職人の仕事が続く。朝市には食料と日用品が並び、休日には尾根へ向かう住民が集まる。

文化蒼森辺境伯領9

森の暮らしを描く短編『乾いた方』
蒼森で読書会

父が選んだ保存食、娘が望む家族の食卓 読み手によって分かれる結末

曇りの森と木の椀
蒼森辺境伯領の首都ブロースコーグ。曇り空の下、森の入口で木製の器や茸を扱う。

深い青の森に囲まれた蒼森辺境伯領の首都ブロースコーグで第140期、作者不詳の短編小説『乾いた方』を読む集まりが開かれた。物語は森で働く父親と帰りを待つ娘が、食卓に使う茸をめぐって交わす短い会話から、家族のすれ違いを描く。

父が選んだ乾燥茸 娘が用意した朝採りの茸

舞台は森の奥の小さな家。森を行き来する仕事で何日も留守にする父親が帰宅する日に、娘は茸を採り、家族で食べる鍋を用意する。しかし父親は棚から保存の利く乾燥茸を取り出し、「道へ持っていくなら、乾いた方がいい」と言う。

娘は「今日も出かけるの?」と尋ねるが、父親は答えず、乾燥茸を鍋に入れる。娘は朝採りの茸を布で包み、棚に戻す。短編は父親が鍋の火を見つめる場面で終わり、出発したかどうかは明かされない。

「仕事に出る父」と「引き止めたい娘」

読書会では結末の解釈が分かれた。「父親は森での仕事を休めなかった。乾燥茸を選んだのは、また長い道を歩くつもりだったからだろう」と木工職人の男性。別の参加者は「娘は家で一緒に食べてほしかった。父親も気付いていたのでは」と語った。

森の生活に根付く保存食

蒼森では、採れた茸を乾燥させて保存し、森へ向かう際に携える暮らしが描かれる。水で戻して汁物などに使う乾燥茸は、物語の読者にも身近な食材だ。「うちでも乾燥茸を置いている。あの父親の気持ちも分かる」と参加者の一人が話した。

無署名の作品、読み手に残る余韻

『乾いた方』には作者名がなく、執筆時期も明らかではない。父親が仕事に出かけたのか、娘と食卓を囲んだのか。読書会では答えを決めずに、それぞれの解釈を持ち帰った。

辺境伯領の人口は104,600人、兵力20,000人、領地16区画、国庫1,361億円、食料619,300トン。労働力不足と対外戦争はない。次回の文化面は朱川共和国を取り上げる予定。

蒼森辺境伯領
首都ブロースコーグ
天気曇り
人口104,600人
兵力20,000人
領地16区画
国庫1,361億円
食料619,300トン
労働力不足なし
対外戦争なし

作品から 『乾いた方』

娘は朝の茸を水で洗い、鍋の脇に並べた。父親は棚から乾燥茸を取り出した。「道へ持っていくなら、乾いた方がいい」「今日も出かけるの?」父親は答えなかった。娘は朝採りの茸を布に包み、棚へ戻した。

作品案内
作者不詳
舞台蒼森の森の家
登場人物父親と娘
題材乾燥茸と食卓
結末父の出発は明示されない
人物スルガ10

石材を売るスルガの商人
値付けに込めた商売の判断

呼び値78から82へ引き上げ 倉庫で聞く交易の現場

第140期、晴天のスルガで一人の石材商人が売り出しの準備を進めていた。倉庫に積んだ石材の数量と状態を確かめる。今期は石材13を呼び値82で売り出した。前期の78から4引き上げた。

氏名を明かさなかった商人は、長く石材を扱ってきたという。「値段を決めるのは簡単じゃない。高くすれば買い手が減るかもしれないし、安くすれば手元に残るものが少なくなる」。倉庫の戸を開けながら話した。

石材の数を確かめることから一日が始まる

商人は袋を一つずつ見て数量と状態を調べ、帳面と照らし合わせた。「売る前に数を確かめる。当たり前のことだけど、ここを間違えたら信用をなくす」。石材は建築や施設の整備に使われる。引き渡しまで適切に保管することも商売の一部だ。

呼び値を引き上げる決断

今期の売り出し価格は82。前期と同じ石材13について、呼び値を4引き上げた。「安くすればすぐ売れるとは限らない。高くても、必要としている相手がいれば買ってくれることもある」。売り出し価格は82。商人は買い手からの応札を待つ。

倉庫を守る仕事も商売のうち

売り出した品物を保管し、取引が成立すれば引き渡しに備える。「帳面の数字も大事だけど、倉庫に何が残っているか自分で見なきゃいけない」。商人は石材の袋を見渡した。約束した品物を確実に用意できるかどうかが、取引の信用を左右する。

戦争をしていない国の交易

スルガの人口は158,200人、兵力20,000人、領地21区画、国庫11,142億円、食料1,058,000トン。労働力不足も対外戦争もない。今期は産業施設の拡張も行われた。

値札の向こうにいる買い手

「売れれば次の品物をそろえる。売れなかったら、どうして売れなかったのか考える。それだけのことだよ」。商人は帳面を閉じた。今回の石材を誰が買うかは、まだ決まっていない。晴れた倉庫街では品物が次の買い手を待っている。

スルガ
天気晴れ
人口158,200人
兵力20,000人
領地21区画
国庫11,142億円
食料1,058,000トン
石材数量13/呼び値82
前期呼び値78
労働力不足なし
対外戦争なし

商人の一日

朝は倉庫で石材の数量と状態を確認。午前は売り出し条件を整理し、午後に取引状況を確かめる。夕方は残った品物を保管して翌日に備える。