夕刊
第127期
トレーディア新聞社
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トレーディア
新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦2年8月第4週
夏季
本日10面
主な記事 皇国、首都を隣町へ カペナグラードの言葉 残党の歩兵が消滅 火災26,700人 弾薬92.85 胡椒帝国
総合皇国の首都1

皇国、首都を隣町へ 
名はエスペランサ

前号で失った市はチェス領 
東の森では撃ち合い

曇り空の石畳広場。井戸と柑橘の鉢
新しい首都の町。井戸と柑橘の鉢がある広場。情景図。

エスペランサ皇国は、失った首都の名を隣町へ移した。新しい首都の名はエスペランサ。前号、チェス=シロバキア共和国が占領した市は、今もチェス領の都市である。

皇国の第2軍歩兵とチェスの第2軍歩兵は、新しい首都の東の森で撃ち合った。今週、皇国軍がチェス軍に与えた損害は200人、チェス軍が皇国軍に与えた損害は2,700人。前号は皇国1,700人、チェス700人だった。戦闘の図は2面。

皇国の人口は18,100人、兵力は34,100人。人手不足は13,500人。国庫は11,192億円、国の食料は1,254,800トン。新しい首都の空は曇り、チェスが占領している旧都の市は晴れ。

チェス共和国の人口は821,000人、兵力は154,600人。首都チェス=シロバキアは晴れている。

戦況エスペランサ2

新首都の東、森で撃ち合う
双方の第2軍

皇国軍の損害は200人 
チェス軍の損害は2,700人

新しい首都エスペランサと東の森、南の海の図
北寄りの町が新しい首都エスペランサ。その南の市はチェス領。東の森で双方の第2軍歩兵が撃ち合う。海の矢は魚雷の発射。

新しい首都は、前号まで首都だった市の北に接する町である。皇国軍の第2軍歩兵はその東の森にあり、チェス軍の第2軍歩兵はさらに東の森にいる。双方が相手を撃った。

皇国軍がチェス軍に与えた損害は200人。チェス軍が皇国軍に与えた損害は2,700人。撃ち合いは、新しい首都の東の森である。

皇国は同じ週、首都の東の森に部隊を置き、さらに東の町で徴兵した。

相手に与えた損害
皇国軍200人
チェス軍2,700人
皇国のいま
人口18,100人
兵力34,100人
国庫11,192億円
首都の空曇り
戦況旧政府残党3

残党の歩兵部隊が消滅
プライムの町は残る

なのですの砲兵が第2軍を撃つ 
首都の名はプライムのまま

プライムと周辺の戦闘図
右上の町がプライム。山岳兵が向き合う。左下の森で、なのですの砲兵が残党の歩兵を撃ち、その歩兵部隊は消滅した。

なのです主義人民共和国の第14軍砲兵が、シンジケート連邦の第2軍歩兵を攻撃し、その部隊を消滅させた。残党の首都は前号と同じ町で、名はプライムのまま。町には残党の第3軍山岳兵がおり、隣になのですの第10軍山岳兵と第9軍装甲兵がいる。

今週、なのです軍が残党に与えた損害は10,400人、残党がなのです軍に与えた損害は2,400人。これまでの戦果は、なのです軍が約90,300人、残党が約38,600人。

残党の海底油田を、なのです軍が占領した。残党の人口は4,400人、兵力は22,400人。プライムは雨。なのですの人口は874,300人、兵力は460,900人、国庫は5,421億円。

相手に与えた損害
今週これまで
なのです軍10,400約90,300
残党2,400約38,600

人数は、相手に与えた損害。首都プライムは前号と同じ町。

国家カペレナ4

王国の言葉が改まった 
「世界有数の大都市」

カペナグラードを 
王国資本の本拠地と称す

曇り空の川辺。石の橋と円屋根の市街
川辺の石造市街。橋と湯気。情景図。

カペレナ王国は、政府の言葉を改めた。「カペナグラード、世界有数の大都市、王国資本の本拠地」。前号まで政府は「王国軍に君も入ろう。王国は君を必要としている」と兵を募っていた。

首都カペナグラードは王国の領有のまま。人口は278,900人、兵力は144,900人。国庫は3,080億円、国の食料は238,300トン。民間の食料在庫は389,200トン。人手不足の数字は0。空は曇り。

黒潮自治国との戦闘は続いている。今週、カペレナ軍が黒潮に与えた損害は5,100人、黒潮がカペレナに与えた損害は800人。これまでの戦果は、カペレナ軍が122,100人、黒潮が86,800人。戦艦は、黒潮の空兵がいる一帯へ艦砲を撃った。王国は今号、造船も実行した。

黒潮の人口は30,800人、兵力は82,900人。国の食料は961,000トン。

カペレナ王国
人口278,900人
兵力144,900人
国庫3,080億円
国の食料238,300トン
民間の食料389,200トン
首都の空曇り
黒潮に与えた損害
今週これまで
カペレナ軍5,100122,100
黒潮80086,800

政府の新しい言葉は、カペナグラードを世界有数の大都市とし、王国資本の本拠地と呼んでいる。

社会占領と火5

火災で26,700人
青海となのです、あろあろ

緑丘の軍港はオリョルッル領 
金野へ18,600人が着く

戦争をしていないオリョルッル王国が、緑丘公国の軍港を占領した。中立の山、森、荒地にも手を広げた。軍港の地点は晴れ。オリョルッルの人口は641,700人、兵力は457,000人、国庫は8,244億円。緑丘の人口は20,300人、兵力は76,000人。人手不足は145,000人。

都市と町の火災

青海共和国の都市で9,900人が死亡し、もう一つの都市で5,000人が犠牲になった。なのですの町では2,900人、別の町でも2,900人に被害が出た。あろあろ国の都市では6,000人が犠牲になった。合計は26,700人。テキスタン共和国では工場が火災で焼け、建物は壊滅した。

仕事を求めて

なのですから金野伯爵領へ、仕事を求める18,600人が着いた。金野は受け入れた。金野の人口は77,600人。灰岩王国から蒼森辺境伯領へは13,300人が着き、蒼森も受け入れた。蒼森の人口は66,300人。

狐の徴兵

狐っ娘の尻尾教団は、多くの町で徴兵した。人口は95,300人、兵力は176,500人。人手不足は77,700人。戦争はしていない。

火災の犠牲
青海・都市9,900人
青海・都市5,000人
なのです・町2,900人
なのです・町2,900人
あろあろ・都市6,000人
合計26,700人
着いた人
なのですから金野へ18,600人
灰岩から蒼森へ13,300人
経済相場と国庫6

弾薬は92.85へ
工業品と木材も下落

なのですの国庫は339億円減 
民間の倉は黒潮と残党が空

弾薬の相場は前号の93.09から92.85に下がった。工業品は69.61から68.54へ、木材は3.32から3.20へ下がった。鋼鉄12、石油7.2、燃料6.8、石材5.6、鉱石4.8は前号と同じである。

国庫

なのですの国庫は5,421億円で、前号の5,760億円から339億円減った。オリョルッル王国は7,559億円から8,244億円になり、685億円増えた。泰平天国は12,371億円から12,237億円になり、134億円減った。カペレナ王国は3,080億円、青海共和国は16,743億円。

民間の食料

なのですの民間食料在庫は345,900トンで、前号の380,000トンから減った。あろあろ国は448,100トン、カペレナ王国は389,200トン、チェス共和国は350,800トン、オリョルッル王国は305,500トン。黒潮と旧政府残党の民間の倉は空である。黒潮の国の食料は961,000トン、残党は219,000トン。

出品

緑丘公国と黄砂同盟は食料600を売り出し、提示価格は緑丘が726、黄砂が811だった。白波王国は石油83を537で出した。残党は石材107を539で出した。今号の掲示に残党の石油は無い。売り出しの一覧である。量と値の単位は掲示のまま載せた。

動いた相場
前号今号差
弾薬93.0992.85−0.24
工業品69.6168.54−1.07
木材3.323.20−0.12
民間の食料在庫(トン)
あろあろ448,100
カペレナ389,200
チェス350,800
なのです345,900
オリョルッル305,500
黒潮0
残党0
出品中
出し手品量値
緑丘食料600726
黄砂食料600811
青海工業品8532
黄砂工業品8532
白波石油83537
残党石材107539
青海石材103535
黄砂鉱石117536
白波鉱石124539
スルガ木材187538

交易の指標はあろあろ2,217、泰平2,049、青海1,535。航海の回数は青海446、黒潮227、緑丘41。

気象空と海7

雪は42区画のまま
北の縁に残る

電都は晴れ、新しい首都は曇り 
プライムは雨

第127期の天気図
晴れ3,639、曇り3,168、雨1,244、雪42、雷7。雪は北の縁。

雪は前号と同じ42区画で、北の縁に残っている。雨は1,244区画、晴れは3,639区画、曇りは3,168区画、雷は7区画だった。

電都は晴れ。皇国の新しい首都エスペランサは曇り、チェスが占領している旧都の市は晴れ。プライムは雨。カペナグラードは曇り。胡椒は晴れ。オリョルッルは雨。緑丘の軍港は晴れ。チェスの首都は晴れ。

第127期の海流図
題に漁場とある。図の上に漁場の印は無い。描いてあるのは暖流と寒流の矢である。
入門第19回8

軍艦は軍港の隣で造る

第19回 船と造船 
資金と鋼鉄が揃って進水する

軍港を建てる費用は500億円
→
隣の海で造る海か浅瀬が要る
→
進水資金と鋼鉄が揃ってから

軍艦は、自国の軍港の隣の海か浅瀬で造る。軍港そのものは資金で建て、費用は500億円。軍艦は、資金と鋼鉄の両方が揃ったときだけ造る。

五つの艦

造れる軍艦は、駆逐艦、巡洋艦、戦艦、航空母艦、潜水艦である。費用は駆逐艦を1として、巡洋艦が4倍、戦艦が8倍、航空母艦が24倍、潜水艦が8倍。資金と鋼鉄を、その倍率でそろえる。浅瀬を進める軍艦は駆逐艦だけである。

商船は国では造れない

商船を国が新しく造る手続きは、いま閉じており、民間が造る。軍艦の数は国全体で40隻まで、軍港1か所につき5隻まで。1艦隊は10隻まで。

今号、カペレナ王国は(10, 18)で造船を実行した。なのです主義人民共和国の造船は、自国の陸に隣り合う海が無く、中止された。軍港の隣に海か浅瀬が無ければ、軍艦は造れない。

次回は、乗船と上陸。

駆逐艦を1とした倍率
駆逐艦1
巡洋艦4
戦艦8
航空母艦24
潜水艦8

軍港の建設は500億円。軍艦は資金と鋼鉄が揃ってから造る。

国特集胡椒9

晴れた市で秤を使う
胡椒帝国

袋の粒を一皿ずつ 
帝国の言葉は短い

石のアーチの下で、香辛料を秤に載せる人
香辛料の市。袋と秤。情景図。

胡椒帝国の首都は、今日は晴れていた。石のアーチの下では、袋から粒をすくい、真鍮の秤に載せている。皿が水平になると、買い手は袋の口を閉じ、次の人に場所を譲る。

帝国の言葉は、こうである。「されたことは根に持ちますそれだけです」。市の人は、秤の数字を声に出さず、帳面の同じ行に粒の名前と重さを書く。受け取った側が、次の週までその行を残す。

戦争はしていない。市は朝から開き、日が傾くと袋を倉庫へ戻す。戻す順番は、朝に開いた順番の逆である。

胡椒帝国
人口32,500人
兵力38,600人
国庫6,092億円
国の食料539,400トン
人手不足29,900人
戦争していない
首都の空晴れ

次回の国特集は、翠湖自治州。

文化湖陽10

湖陽の桟橋で合奏
夜の弦楽

翠湖自治州のほとり 
客は椅子を湖に向ける

湖に張り出した桟橋で、弦楽器を弾く三人
湖陽の桟橋。提灯の下で、三人の弦楽。情景図。

翠湖自治州の首都湖陽で、湖に張り出した桟橋の合奏が開かれた。演奏者は三人。椅子は桟橋の板に置き、客は湖の側を向いて座る。提灯は譜面の上だけを照らす。

最初の曲は、櫂の音に似た低い音から始まる。二曲目で舟が一艘、桟橋の脇を通り、誰も演奏を止めない。終わると、客は拍手を湖の方へ向ける。

書評 『桟橋の前』

湖陽の桟橋で譜めくりを頼まれた娘が、三曲目の前で頁を飛ばす。演奏者は止まらず、無い頁のあいだを弓だけでつなぐ。娘は次の頁を開き、誰も振り向かない。曲が終わってから、いちばん端の演奏者が一度だけうなずく。

短い話である。失敗は湖の上で消え、桟橋の板には譜面の重さだけが残る。

詩 水面が暗くなる前

提灯を一つ残して
三人は弓を箱にしまう。
桟橋の端に譜面が開き
風が頁を一枚めくる。

客の椅子を重ねる音が
水面の近くまで落ちる。
通りかかった舟は止まらず
櫂だけが低く鳴った。

湖陽の窓に灯が戻り
桟橋は板の色に戻る。
残した提灯を吹き消し
娘は譜面を胸に抱えた。

翠湖自治州
人口58,700人
兵力20,000人
戦争していない
首都湖陽

編集後記

今号の一面は、首都を隣町へ移した皇国の広場にした。同じ週、カペレナ王国はカペナグラードを世界有数の大都市と呼んだ。

湖陽の桟橋では、三人の弦が鳴った。頁を飛ばしたあとも、弓は止まらなかった。