朝刊
第116期
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トレーディア新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦2年6月第1週
夏季
本日11面
主な記事 カピア、黒潮の町(18,13)を占領 黒潮 駆逐艦轟沈 なの×シン 戦果6,100/3,000 黄砂→緑丘 開戦121期 国特集 白波王国 資源特集 6面
総合ウェステラ、黒潮の町が陥落 駆逐艦轟沈1

戦況

カピア、黒潮の町(18,13)を占領

新型戦艦で駆逐艦轟沈 首都(16,12)・ルメリア(17,12)は手前まで迫る

陥落した町と進む装甲部隊
ウェステラ東岸。町(18,13)はカピア領になった(トレーディア新聞)

カピア公国は黒潮自治国の町(18,13)地点を力ずくで占領した。同じ期、海ではカピアの新型戦艦(20,20)と巡洋艦(21,19)が黒潮の駆逐艦へ集中砲火を浴びせ、(22,19)の駆逐艦は戦艦の一撃で轟沈した。黒潮の首都は(16,12)地点、大都市ルメリアは(17,12)地点で、いずれも落ちた町のすぐ西に残る。首都への道は短くなったが、同じ期に首都まで届いたわけではない。

今期の戦果

戦果は、相手に与えた損害の人数だ(反撃分を含む)。カピア公国と黒潮自治国の今期は、カピア3,100人、黒潮5,800人。累計はカピア5万6,800人、黒潮5万4,100人。陸上では黒潮の空兵がカピアの装甲戦車部隊を執拗に追い、海では駆逐艦が轟沈した(3面)。

南境 (15,77)の山岳が消滅

なのです主義人民共和国とシンジケート連邦の戦争も今期、休む暇なく続いた。戦果の合計はなのです6,100人、シンジケート3,000人。(15,77)地点では、シンジケート第2軍山岳兵がなのです第12軍山岳兵の猛攻で部隊ごと消し飛んだ。地点別の戦闘は2面。

黄砂→緑丘 開戦121期

黄砂同盟は緑丘公国へ宣戦を突きつけた。開戦は第121期で、今期からあと5期だ。同じ週、黄砂の炭坑(37,4)地点は泰平天国の占領下に落ちた。黄砂の青海への宣戦(開戦120期・あと4期)とあわせ、連合軍盟主の外交は3面。

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カピア公国

富国強兵 ウェステラ東岸

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本期の相場

工業品72.69億/万トン
弾薬66.54億/千トン

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黒潮自治国

谷間の首都と外洋航路

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連合軍

盟主・黄砂同盟

戦況・軍事評論南境、砲兵と山岳が並ぶ2
なのです・シンジケート戦場の地形と部隊
南境前線。(15,77)のシン第2軍山岳は[全滅]。砲兵は(15,82)(17,77)に置かれた(トレーディア新聞調べ)

山岳の空白と、砲兵の新しい列

今期、なのです主義人民共和国が相手に与えた損害は6,100人、シンジケート連邦は3,000人だ。前号に続き、南境は山岳兵どうしの消耗戦が中心だったが、今期はなの側の砲兵も前線に押し出してきた。(15,77)ではシンジケート第2軍山岳兵が、なのです第12軍山岳兵の突進で一個部隊まるごと消し飛んだ。

主な交戦(今期)

各地点の「○対○」は、その戦闘で相手に与えた損害と、自分が受けた損害の人数だ。矢印の向きは攻撃の向きを示す。

(15,77) なの第12軍山岳→シン(15,77)第2軍山岳 部隊消滅
(15,77)(15,80) シン第2軍山岳↔なの第14軍砲兵・山岳 500対100、500対200
(16,79)(17,79) シン第2軍山岳↔なの第13軍装甲A・歩兵 400対200、900対100
(17,74)(18,74)(18,75) シン第3軍歩兵↔なの第2・第10軍山岳 600対300、900対300、800対300
(16,77)(16,78) 山岳同士の100対100の応酬

砲兵と山岳が同じ週に並ぶと、歩兵だけの前線より損害の出方が一気に変わる。なの側は(15,82)(17,77)(16,80)(18,75)へ部隊を厚く置き、整地も急いだ。次の期の焦点は、(15,77)に開いた空白をシンジケートが埋められるか、砲兵の射程がシンジケートの首都プライム(10,79)方面まで届くかだ。

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なのです 電都

南境の開発と防衛

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シンジケート

プライムの交易港

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トレーディア新聞 戦況

南境開戦 続報は毎号

国際・安全保障黄砂、緑丘へ宣戦 カピアは町を占領3

黄砂同盟、緑丘公国へ宣戦 開戦は第121期

黄砂同盟は緑丘公国へ宣戦した。開戦は第121期とされ、今期からあと5期で戦闘が始まる。黄砂は連合軍の盟主で、加盟はあろあろ国とカピア公国だ。緑丘は同盟軍側で、人口9.9万人、兵力3.6万人、首都(16,46)地点の川と森林の公国だ。

炭坑(37,4)は泰平領に

宣戦と同じ期、黄砂同盟の炭坑(37,4)地点は泰平天国の占領下になった。北方の鉱山都市と、天都(46,7)を首都とする泰平の領土が、炭坑で接した。黄砂は(36,11)地点で造船も実行した。

青海への宣戦はあと4期

黄砂の青海共和国への宣戦は前号から続く。開戦は第120期で、今期からあと4期だ。青海は人口35.3万人、民間の船が運んだ取引量は世界3位、外洋を航行した距離は353(世界1位)。両国の領土は陸地でつながっていないので、陸路だけでは攻め込めない。海を渡るか、別の道が要る。

新国家が続々 111期以降

第111期以降、朱川・藍岬・翠湖・桃谷・金野・灰岩・紅峰・蒼森・銀嶺・橙原などの小国が相次いで建国し、王国軍・連邦軍の陣営が立ち上がった。今期も朱川は部隊設置(68,10)、藍岬は(80,22)で整地、翠湖は(46,35)を開拓するなど、それぞれ平地と部隊の配置を進めた。

カピア・黒潮戦場の地形と部隊
ウェステラ東岸。(18,13)はカピア領。黒潮は(18,19)(17,12)に部隊(トレーディア新聞調べ)
宣戦の要点

黄砂→緑丘 開戦121期
(今期からあと5期)

黄砂→青海 開戦120期
(あと4期)

黄砂(37,4)炭坑
→泰平が占領

両軍の戦果の推移
カピア・黒潮の戦果推移(反撃を含む。公報の数字をもとに作図)

黒潮 駆逐艦轟沈

カピア公国は今期、新型戦艦を海戦に投入した。戦艦(20,20)と巡洋艦(21,19)が黒潮の駆逐艦へ艦砲の火網を張り、(22,19)の1隻は戦艦の一撃で轟沈した。海の戦線はカピア側へ傾いた。

陸上では、話は逆だ。黒潮第32軍空兵は(18,19)地点でカピアの装甲戦車部隊と歩兵に執拗な反撃を浴びせ、空兵側が相手に与えた損害は3,900人にのぼった。カピアの装甲は大きく削られ、今期の戦果(相手に与えた損害)は黒潮5,800人、カピア3,100人で、黒潮側の方が大きい。累計の戦果はカピア5万6,800人、黒潮5万4,100人。海で艦を失っても、空からの応酬はなお続く。

カピアは(17,20)へ部隊を寄せ、(21,21)で防壁を急造した。黒潮は傷つきながらも駆逐艦から(20,20)へ反撃を開始し、(20,17)で計画都市を建て、(17,12)で徴兵して人手をかき集めた。

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黄砂同盟

緑丘へ宣戦 開戦121期

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緑丘公国

川と森林資源の公国

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連合軍

盟主・黄砂 加盟カピア

社会移民と火災、小国の開拓4

戦争の週も、人の動きは止まらない

なのです主義人民共和国の人口は41.24万人、総兵力35.37万人。南境の戦争と開発命令が同時に続き、徴兵と部隊設置が家計の人手を奪う。本拠のある大陸(アウストレア)以外でも領土を広げ、別の大陸寄り(ソルエクア側)の中立の森(16,52)も今期取得した(11面)。シンジケート連邦は人口18.77万人、兵力7.03万人。カピア公国は人口22.41万人、兵力15.96万人で、前線の徴兵が続く。

黒潮——人は減り、手は足りない

黒潮自治国の人口は3.26万人(前号3.88万人)。総兵力は11.91万人あるが、畑や工場に必要な働き手に対して3.5万人が足りないままだ。町(18,13)地点を失った同じ期に、(17,12)で徴兵し、(20,17)で計画都市を建てた。港と戦場のあいだで、残った手がどこへ回るかが問われる。

移民1.45万人と、焼けた都市

緑丘公国からテキスタン共和国へ、仕事を求める1万4,500人の移民が到着した。テキスタンは快く受け入れた。なのですからオラニウム連邦へは2,500人。スルガの都市(78,24)地点では火災で人口6,700人が減り、チェス=シロバキア共和国の町(66,69)地点では3,200人が減った。

オリョルと狐っ娘——開拓の週

オリョルッル王国は中立の森を複数取得し、平地の開拓も続けた。第12軍は(18,25)地点に置かれた。狐っ娘の尻尾教団は(35,46)で整地し、木材40万トンを国庫に収めた。なのですからオラニウム連邦へは2,500人の移民があった(上記)。

主要国の人口・兵力(今期)
国人口兵力
なのです41.24万35.37万
シンジケート18.77万7.03万
青海35.32万6.45万
カピア22.41万15.96万
黒潮3.26万11.91万
緑丘9.9万3.6万
暮らしの数字

黒潮 働き手不足3.5万
緑丘→テキスタン移民1.45万
なの→オラニウム0.25万
スルガ火災 6,700人減
チェス火災 3,200人減

落盤

テキスタン(45,24) 326
なの(20,71) 2
オラニウム(77,15) 0

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テキスタン共和国

移民を受け入れる

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オラニウム連邦

計画都市を建設

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トレーディア新聞

戦の週も、家計の数字から

経済工業品72.69 泰平貿易13725

工業品と弾薬、再び値上がり

世界相場で、工業品は万トンあたり72.69億円(前期71.38から+1.31)、弾薬は千トンあたり66.54億円(前期64.03から+2.51)へ上がった。燃料6.8、石油7.2、鉱石4.8、鋼鉄12、石材5.6、木材3.2は据え置きだ。戦線が広がった週でも、動いたのは工業品と弾薬だけだ。港が開いていれば、民間の船は動き続ける(8面)。

貿易と航海

民間の船が運んだ取引の量は、泰平天国1,372、あろあろ国1,270、青海共和国1,118。外洋を航行した距離は青海353、黒潮183、白波27。黒潮は戦時でも航海を伸ばした。撃沈数の累計は青海2隻、カピア1隻、白波0隻だ。

競売18件

国庫の品を他国へ売る「競売」の受付は18件。下表は締切が第117期以降の出品だ。第119期締切のカピア公国・鋼鉄400トン・最低額5,000億円は、今期の出品のなかで最も大きい。戦争中・禁輸・相手の港が閉じている相手には、入札できない。

世界相場(今期)
品額前期比
工業品72.69+1.31
弾薬66.54+2.51
石油7.200
燃料6.800
石材5.600
鉱石4.800
木材3.200
鋼鉄12.000
競売(117〜119期締切)
売り手品量締切
青海石材104117
白波鉱石123117
黒潮鉱石125117
緑丘木材185117
黄砂食料600117
スルガ燃料88117
アルガリスト弾薬10117
青海木材187118
白波食料557118
アルガリスト燃料88118
灰岩弾薬10118
カピア鋼鉄400119

カピア鋼鉄400トン・最低5,000億円(119期)

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カピア公国

鋼鉄400トン 119期締切

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泰平天国

貿易量 今期1,372

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競売案内

117〜119期締切 石材から鋼鉄まで

資源・国土特集整備済み111か所 定点観測を更新6

鉄の山は6か国 持ち主のいない地帯は50か所

世界の資源地帯の地図
第116期 世界の資源地帯。塗りつぶしは整備済み、白抜きは未整備の埋蔵(トレーディア新聞調べ)
国別の資源地帯(整備済み。かっこ内は未整備)
国鉄石炭石材露天ウラン石油
狐っ娘639(1)—3—
あろあろ2224——
オラニウム321———
泰平—241——
胡椒—2—4——
チェス—411—3
カピア1133——
黒潮11————
シンジケート1111—3
なのです—221—3
黄砂——11—2
白波———2——

石油は海底油田。数字は地帯のか所数。鉄の山を持つのは狐っ娘・オラニウム・あろあろ・シンジケート・カピア・黒潮の6か国。

持ち主のいない資源地帯(50か所)
地域中身
カピア・黒潮前線の北
(14〜23,10〜19)
鉄2・石炭3・石材2・露天1
中央・胡椒の北露天・石油(未整備多数)
沖合の石油27か所(未整備)
その他の山石炭・石材・ウランなど
今号の動き

黄砂(37,4)炭坑→泰平占領
整備済み計111か所
(第108期は93)

第108期以来の定点観測を更新した。鉱山や油田として整備済みは111か所(当時93)、持ち主のいない地帯は50か所(当時65)だ。地図に埋蔵があっても、未整備のままでは何も出ない。鉱山や油田を建て、働き手が入って初めて品が国庫に入る。今期は黄砂の炭坑(37,4)が泰平領になり、カピアは鋼鉄400トンを119期の競売に載せた(5面)。

足りないときに起きること

燃料が足りないと、農業・工業・商業の出来高と売上が、持っている燃料の割合だけ減る。軍艦は毎期の燃料が払えないと傷み、民間の商船・漁船は燃料がなければ港を出られない。石油は精製所で燃料に変えられる(石油2から燃料3)。石油がなければ自前の燃料増産が細る。鋼鉄が足りないと重工業と軍需工場が回らず、軍艦も造れない。鉱石が足りないと先端工業が止まる。石材と木材は、鉱山や港を強くする工事や、計画都市の材料になる。弾薬が足りると陸戦で相手に与える損害は約4分の1になり、海戦とミサイルは撃てない。

地帯がない国の道

資源地帯を持たなくても、品は集められる。港を開いて民間の船に運ばせる、国どうしの定期輸送を申し込む、競売で買う、条件がそろえば世界から買う、沖合の石油を開発する、荒地を調べる、工場の作り方を変える、精製所や軍需工場で加工する、森や資源のない山から木材を取る、沈んだ軍艦から鋼鉄を回収する——といった道がある。最後の手段が他国の鉱山・油田の占領で、それは侵略にほかならない。黄砂の炭坑が泰平領になった今期は、その一端が数字に出た。

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カピア公国

鋼鉄競売 119期

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黒潮自治国

鉄1・炭坑1

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トレーディア新聞 資源

整備111か所 無主50か所

気象雪65 雨2087
世界の天気図
第116期の天気図。晴3,882・曇3,938・雨208・雪65・雷7(トレーディア新聞調べ)

世界の天気は晴れ3,882、曇り3,938、雨208、雪65、雷7。前号より雨は減ったが、雪が65か所で記録された。雷7か所は前号と同数だ。ウェステラの海戦と南境の山岳戦が、すべて雨だったわけではない。

海流と漁場
海流と漁場(トレーディア新聞調べ)
今号の天気

晴れ 3,882
曇り 3,938
雨 208
雪 65
雷 7

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トレーディア新聞 気象

天気図は毎号更新

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青海 海運

航海353の週

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黒潮

外洋183

入門講座第9回 民間経済②8

国の収入と民間の財布——誰が稼ぎ、誰が買うか

入門講座第9回は民間経済②だ。第8回では、港を開くと民間の船が荷を運ぶ、と書いた。今回はその先を、図を分けて説明する。ポイントは一つだけ先に言う。国のお金(国庫)と、町や商人が持つお金(民間)は別の財布だ。店がにぎやかでも、その売上は自動では国庫に入らない。

品はどう動くか

工場や鉱山でできた品は、まず国の倉庫である国庫に入る。民間がほかの国へ売るにも、町の店へ並べるにも、いったん民間の倉庫へ移す必要がある。その移し方を決めるのが、政府の「民間への輸出上限」だ。上限を通った品は、期ごとに民間が自動で、ほかの国の民間か町の人へ売る。商船は民間が持ち、国は「あの船をあそこへ」と命じられない。

国庫から民間、他国・町への品の流れ
品の流れ。国庫→輸出上限→民間の倉庫→他国の民間/町の家計(トレーディア新聞)

お金の行き先は二つ

国庫の資金が増える道と、民間の現金が増える道は違う。国庫側は、働き手が畑・鉱山・工場に入って品が積まれること、輸出上限の範囲で民間が国庫から買うときの代金、ほかの国の民間が自国港へ荷を入れるときの関税(0〜30%。同じ陣営どうしはかからない)、国境越えの運賃の一部や港の中継料、国庫の品を他国へ出す競売などだ。食料を国庫から民間へ売るときの値段は1単位1億円、ほかは世界の相場が目安になる。

民間側の稼ぎの柱は、町への販売と、ほかの国の民間への販売だ。町の人が店で払う代金は民間の現金に残り、国庫の資金はそこでは減らない。国庫から民間へ品が少ない国では、民間は売り物が足りず稼げない。燃料が足りないと、産業の出来高も店の売上も減る(6面)。

国庫の資金と民間の現金の違い
国庫の資金と民間の現金。町の店の売上は右側に入る(トレーディア新聞)

輸出上限——国庫から民間へ品を渡す蛇口

民間が国庫から買えるのは、自国の国庫だけだ。蛇口が閉まっていると、民間は他国から買った分しか売れず、貿易の数字も伸びにくい。政府が選べるのは、おおむね次の三通りだ。

港の帳簿と町の家計の挿絵
港の帳簿と町の家計(トレーディア新聞)
輸出上限の三通り
輸出上限の三通り。新しい国の既定は「余りを回す」(トレーディア新聞)

「余りを回す」では、国庫に残す目安を超えた分だけ民間へ売る。目安の例は、食料なら人口が食べる量のおよそ24期分、工業品・弾薬なら50、ほかは100などだ。「決めた量を回す」では、品ごとに1期あたりの上限を決める。上限を0にすれば、その品は民間へ売れない。「回さない」を選ぶと、国庫から民間へは移さない。

民間は、手持ちが少なくなった品を、小型商船1隻分くらいまでそろえようとする。そのときも、船を造るお金と往復の費用は手元に残す。

買い戻し——足りない品を国庫が買う

国庫は毎期、足りない品を自国の民間から自動で買い戻す。これは国庫の出費で、民間への売却とは逆向きだ。同じ期に買った品をすぐ民間へ売り戻すことはしない。人間の国が選ぶのは、おおむね次の二通りだ。

手元に残す量まで(新しい国の既定) あらかじめ決めた取り置き量まで買う。対象の品も、この決め方に合わせた範囲になる。

必要に合わせる 使う見込みに合わせて買う。食料以外は、最近使った量のおよそ6期分と取り置き量の大きい方まで買う。食料は、蓄えが食べる量のおよそ20期分を下回ったときに、その量まで買う。弾薬は、部隊と軍艦が一斉に撃つ量の平時3期分(戦争中や本国が危ないときは6期分)も比べて、いちばん多い量を目標にする。

買い戻しに使えるお金は、国庫の1割と、国庫に1,000億円を残せる額のうち、小さい方までだ。船用に取り分けた品は買わない。

民間から国庫への買い戻し
買い戻しの向きと、人間の国が選ぶ二通り(トレーディア新聞)

家計——町が買い、代金は民間へ

人口のある国では、町や都市が民間から工業品・食料・燃料を買う。売れる量の上限は、都市そのものが持つ市場の枠と、別に建てた市場の大きさで決まる。工業品は、人口や国の豊かさ(国庫資金の多さの目安)でも売れ行きが変わる。燃料と食料にも、別の上限がある。

値段の目安は世界の相場だ。工業品と燃料は家計向けにさらに割安になり、食料は1単位1億円のまま。自国で作った品を先に売り、関税のかかった輸入品は売れ残りやすい。船用に取り分けた食料・燃料は、町へ売らない。働き手が徴兵や軍に取られると、店の人手と売上も細る。黒潮では、必要な働き手に対して3.5万人が足りない(4面)。

民間金融——預ける・借りるは自動

民間には、手元の現金のほかに中立の金融窓口がある。預ける・引き出す・借りる・返すは民間が自動で行い、政府は操作できない。期の初めに商売や船の元手が足りなければ、まず預けた分を引き出し、なお足りなければ借りる。期の終わりに手元が上限(目安1万億円)を超えた分は、自動で預ける。借りられる額は、足りない元手の大きさ、最近の町への売上、在庫の値打ち、窓口に残っている現金などから決まる。期限までに現金で返しきれないと、しばらく新しく借りられない。戦争や禁輸、港の閉鎖で売り先が消えると、売上も返済の見通しも厳しくなる。

長い供給の約束

民間どうしは、ふだんの売買のほかに、長い供給の約束を自動で結ぶことがある。ある品が2期続けて足りない国と、2期続けて十分余っている国のあいだで、民間の船で運ぶ約束が立つ。1回に積む量は船1隻分までで、買い手の現金で払える範囲にも収める。届けは2回。間隔は航路の往復にかかる期数で、短いときでも4期以上あける。値段は結んだときのまま変わらず、代金は届いたときに払う。

約束の便は、ふつうの取引より先に出る。期限までに届かなければ、届けられなかった側が違約金(残りの代金の1割)を相手の民間に払い、約束は終わる。戦争や禁輸、港の閉鎖でふつうの取引ができなくなったときは、違約金なしで止まる。政府は、どの相手・どの品で約束してよいかを選べる。すでに結んだ約束は、終わりまで続く。

競売と、世界からの買い

競売は、国庫の品をほかの国へ売る窓口だ。民間の船が自動でやる交易とは別の道で、相手も別だ。今号のカピア鋼鉄400トン(119期・最低5,000億円)がその例だ(5面)。戦争中や禁輸、相手の港が閉じている相手には、入札できない。

民間は、同じ品を2期続けて誰からも買えなかったとき、世界から相場の1.25倍で買う。手元の現金と上限の範囲までで、普段の安売りではない。

今号の数字で確かめる

民間の船が運んだ取引の量(民間貿易量)は、泰平1,372、あろあろ1,270、青海1,118だ。政府どうしの大口契約が無くても、港が開き、国庫から民間へ品が回り、燃料と港で荷を扱う枠があれば、数字は動く(第8回)。なのです主義人民共和国は今期、生産技術を段階2へ上げた(国庫から合計300億円)。技術は国庫の出来高を押し上げるが、民間の現金そのものではない。国庫の資金が薄い国は、輸出上限・関税・競売のどこを開くかが、翌期の建設や徴兵の余力に直結する。

この回の要点

国庫と民間は別の財布。品は国庫→輸出上限→民間→町や他国へ。店の代金は民間に残り、国庫には入らない。

今号の例

民間貿易量は泰平1,372、あろあろ1,270、青海1,118。なのですは生産技術を段階2へ(国庫300億円)。競売の例はカピア鋼鉄(5面)。

次回

第10回は軍艦の建造を扱う。

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トレーディア新聞 入門講座

国庫と民間は別の財布

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泰平天国

貿易首位の港

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青海共和国

民間貿易3位

国特集第2回 白波王国9

白波王国 造船の笛が聞こえる川港

第2回の国特集は白波王国。人口13.53万人、兵力3.4万人、首都(67,19)地点。政府表明は「川沿いの造船と交易の王国」。国家元首は白波澪。陣営は帝国軍の盟主で、今期も外洋航行距離27(世界3位)を維持した。

人気の観光スポット

白波港朝市(67,19)は、首都の桟橋から商店街へ続く早朝の市だ。白身魚と川魚のパイ、砂糖菓子と紅茶が並び、造船所の笛が鳴る時刻に合わせて店が開く。

潮騒体育館(66,18)は港倉庫街の3900席の屋内競技場で、フットサルクラブ「白波シーグラス」の公開練習が週一で入る。造船所前広場(63,18)では、第12回北海沿岸選手権で最優秀選手になった相馬凪の看板と、シーグラスの旧ユニフォームが展示されている。

川辺の紅茶席(65,20)は農場のある町にあり、根菜と川魚の軽食を出すテラスが定番だ。露天鉱脈見学道(62,19)は、川沿いの岩肌を歩きながら鉱石の色を見る無料コースで、港から日帰りできる。

食と店

白身魚、川魚のパイ、砂糖菓子、紅茶が定番。礼儀と職人技を重んじ、造船所・港・商店街・体育館が同じ生活圏にある。今期は(66,20)で農場整備、(67,19)で部隊設置も行われた。

行事とスポーツ

白波シーグラスは白波港を本拠とするフットサルクラブで、第12回北海沿岸選手権で初優勝した。相馬凪は白波港の造船所に勤務する24歳の選手で、同大会MVPだ。観劇と川辺の市も港の娯楽として知られる。

今号の数字

競売では117期締切で鉱石123万トン、118期で食料5.57万トンを出品している(5面)。帝国軍として、チェス=シロバキア共和国との戦争状態は続くが、今期の直接戦闘の公報はない。

白波港の造船所と川
白波港付近。川沿いの造船と交易(トレーディア新聞)
今号の白波

人口 13.53万
兵力 3.4万
首都 (67,19)
航海距離 27(3位)
陣営 帝国軍盟主

次回の国特集

緑丘公国

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白波王国

川沿いの造船と交易

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白波シーグラス

潮騒体育館 練習公開

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トレーディア新聞 国特集

毎号1国 世界を歩く

文化・スポーツ港の練習と、残る丘陵10
潮騒体育館での公開練習
潮騒体育館。白波シーグラスの公開練習(トレーディア新聞)

白波シーグラス、潮騒体育館で練習公開

白波シーグラスは、潮騒体育館(66,18)で週一の公開練習を続けている。控え選手は造船所の勤務の合間にグラウンドへ入り、相馬凪は「戦の話は持ち込まない」と繰り返す。カピアと黒潮の海戦、なのですとシンジケートの南境戦争が同じ週でも、フットサルのボールだけは港のルールで転がる。

緑丘公国では、オリョルッル王国に工場(18,45)地点を奪われたあとも、残る丘陵で緑丘クロスカントリー大会の試走が続いている。失われた工場より、走れる坂の方が町の話題になっている、という声がある。

書評

『帳簿の二重線』(無名・短編)。主人公は港の会計係で、国庫の競売と民間の売買を同じ机で見る。戦争中の禁輸で港が閉じかけた夜、輸出上限の数字だけが灯りの下で動く。登場人物は銃を持たない。評価★3。

外洋(今期)
種目首位数字
航海距離青海353
航海距離黒潮183
貿易量泰平1,372
詩

東で町が変わる
南で山岳が消える
港の体育館では
ボールだけが同じ

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潮騒体育館

白波港 3900席

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緑丘クロスカントリー

残る丘陵で試走

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白波シーグラス

北海沿岸優勝クラブ

短信・編集後記短い便り11

各地の便り

朱川共和国 (68,10)に部隊を置き、(69,9)で整地した。

藍岬共和国連邦 (79,22)を開拓し、(80,22)に部隊を置いた。

銀嶺侯国 (76,28)に工場を建て、(77,28)に部隊を置いた。

金野伯爵領 (64,14)に部隊を置いた。

翠湖自治州 (46,35)を開拓し、(46,36)に部隊を置いた。

桃谷連邦共和国 (41,43)に部隊を置いた。

紅峰公国 (40,52)に工場を建て、(41,52)に部隊を置いた。

灰岩王国 (36,45)に工場を建て、(37,45)に部隊を置いた。

橙原自治共和国 (45,54)に部隊を置いた。

蒼森辺境伯領 (19,10)に工場を建て、(20,10)に部隊を置いた。

なのです 本拠のある大陸以外でも領土を広げ、別大陸寄り(ソルエクア側)の中立の森(16,52)を取得した。同じ期に(14,62)の荒地、(12,84)の森も領有下に置いた。

泰平 黄砂の炭坑(37,4)を占領した。徴兵と部隊設置も続けている。

オリョルッル 第12軍を(18,25)に置き、(18,52)で造船した。

チェス (76,76)を開拓し、(60,79)に建設に期を使わない工場を建て、(58,79)の森を取得した。

スルガ (77,23)に工場を建てた。都市(78,24)の火災で人口が6,700人減った。

次号の見どころ

・黒潮 (16,12)手前の攻防
・南境 (15,77)の空白を埋める動き
・黄砂×緑丘 開戦121期への備え
・今号6面 資源地帯の定点観測
・カピア鋼鉄競売(119期)

開戦・宣戦
案件状態
なのです×シン交戦中
黄砂→緑丘宣戦。開戦121期(あと5期)
黄砂→青海宣戦。開戦120期(あと4期)
カピア×黒潮交戦中
編集後記

町(18,13)が変わった週でも、本紙は6面で資源地帯を数え、8面で民間の財布を解説する。戦場の地図と、港の帳簿は同じ号のニュースである。

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オリョルッル王国

七つの丘 (18,25)

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連邦軍・王国軍

111期以降の新国家

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トレーディア新聞

朝刊・夕刊 各地の公報をもとに