戦況
前号の恐れが現実に 空兵投入で損害逆転
【戦況部】カピア公国は今期、黒潮自治国の町(19,13)地点を占領下にした。前号で住民が伝えていた「占領寸前」が、一期で現実になった。町にはなお約4,200人が残り、農業と商業の働き手がいる。統治が落ち着くまでのあいだ、配給と移動の制限が暮らしを縛る恐れが強い。
国境(18,19)地点では、黒潮第32軍が空兵としてカピアの装甲兵へ攻め、装甲兵側に3,600人の損害を与えた。今期全国で各軍が与えた損害(反撃を含む)はカピア3,600人、黒潮5,500人。第104期以降続いていたカピア優位の損害差が、今期は逆転した。詳報は2面。
カピアの巡洋艦は黒潮の軍港(20,18)地点へ艦砲を撃ち、命中が公報された(累計2発)。黒潮は駆逐艦4隻で応戦し、(21,18)地点では造船も進めた。港の補修と艦の維持で、町を失った北戦線の穴をすぐ埋められるわけではない。問われるのは、海で稼いだ時間が次の陸上防衛につながるかだ。
白波王国はチェス=シロバキア共和国へ、今期も停戦を申し出た。第107期から5期連続だが成立は確認できない。チェスの政府表明は「全員敵なので一人残らず消します。」のまま。詳報は3面。
富国強兵 交易歓迎
首都・カペナグラード
工業品66.61億/万トン
弾薬59.37億/千トン
造船と港の守り 商業港段階2
引きこもって開発したいのです
今期、カピアが与えた損害は3,600人、黒潮は5,500人(いずれも反撃を含む)。第104期以降で初めて黒潮が上回った。累計はカピア4万2,600人、黒潮3万2,200人。
今期の陸上は、兵種の入れ替えが数字を動かした。黒潮第32軍は空兵として装甲兵へ攻め、3,600人を死傷させた。一方で北では、前号が伝えた町の占領が確定した。海では艦砲が軍港に命中し、黒潮は駆逐艦を4隻に増やして応戦した。
国境(18,19)地点では、カピアの装甲兵(北方主力軍)が1,600人、歩兵が1,400人を与え、空兵からの反撃で600人を失った。黒潮第32軍は装甲兵へ3,600人を与え、カピア両部隊からの反撃で1,900人を失った。この地点だけを見れば、黒潮空兵の一撃が数字を動かした。今期全国の与損害(反撃を含む)はカピア3,600人、黒潮5,500人で、第104期以降続いていたカピア優位が今期は逆転した。(18,19)地点の領有は今期も黒潮のまま。
旧首都(18,14)地点の北、(19,13)地点の町はカピア領になった。第109期に抵抗力6、第110期に2まで落ちていたので、占領の直前までカピアの部隊(北上してきた山岳兵・第二開拓軍系列)が町に居たのはほぼ確実だ。第111期の公報で占領が確定した。第110期には(19,13)地点に居た。
占領と同ターンに動ける以上、町に留まるより次の一手へ進んだ可能性が高い。戦況図の本命は首都陥落を急ぐ読みの(18,13)地点(黒潮の都市、首都(16,12)地点への隣接鎖)だ。町を取った山岳兵が、同ターンに西の都市へ踏み込み、遷都後の首都へ最短で寄せた――というのがいちばん自然だ。同じ首都急ぎでも、(19,12)地点の都市や、黒潮が今期取り込んだ(17,13)地点の山へ回った分岐はある。
一方、海岸と軍港方面の締めを優先するなら、南の(19,14)地点の山へ戻り、巡洋艦が打つ(20,18)地点の軍港と陸上を噛み合わせにかかっていると思われる。今期の北では黒潮の確定した敵部隊ログがなく、「敵が隣にいるから動かさない」根拠は薄い。だから(19,13)地点での待機は本命にしない。次期に(18,13)地点の抵抗力が大きく落ちればこの予想は当たり、 (19,14)地点が落ちれば港湾分岐へ修正する。
すぐ南の山(19,14)地点はなお黒潮領で、抵抗力は回復中だ。黒潮は中立の山(17,13)地点を自国にし、首都(16,12)地点の南側に緩衝を足した。首都そのものへの隣接は、なお山(19,14)地点とこの緩衝帯に阻まれている。町を失ったことで道は短くなったが、首都への直接の隣接地はまだ開いていない。
カピアの巡洋艦は(20,18)地点の軍港へ撃ち、命中が公報された(累計2発)。黒潮は(20,20)(21,18)(21,20)(22,19)地点の駆逐艦4隻で応戦し、(21,18)地点では造船も進めた。陸上で空兵が効いても、北の穴は港と艦の補修では埋まらない。
オリョルッル第12軍(歩兵)は、第110期のログで(19,23)地点に居て、移動先が敵の制圧圏内のため動けなかった。第111期の戦闘・移動不可の行には出ていない。同じ期にオリョルッルは(18,24)地点と(18,25)地点へ部隊を置き、(18,23)地点からは撤退している。
戦況図の本命は新設部隊との合流を急ぐ読みの(18,24)地点だ。第110期には(19,23)地点に居たので、制圧が緩んだ今期に最寄りの設置地点へ寄った、と考えるのが自然だ。同じ合流でも(18,25)地点へ進んだ分岐はある。カピアの後ろを突いて前線へ寄せるなら、さらに北の森へ一歩していると思われる。
(19,23)地点に残っている説は、第110期と同様に周囲のカピア部隊(南東の東方開拓隊や南前線)の制圧圏で進路が塞がれているときにだけ有力になる。今期は移動不可の公報がないので、意図的な待機より合流の(18,24)地点を本命とし、札に「予想」と付けた。次にログへ再出現した座標で検証する。
なのですとシンジケートの開戦は第115期。砲声はないが、シンジケートは中立の山(13,78)地点を自国にした。南境の資源地帯をめぐる地ならしは、宣戦後の争点を先取りしている。
工業と兵備の公国 交易歓迎
駆逐艦を増やし、港を守る
交易を歓迎する開発志向の国 首都・電都より
【国際部】白波王国は今期も、チェス=シロバキア共和国へ停戦を申し出た。第107期から5期連続だが成立は確認できない。チェスの政府表明は「全員敵なので一人残らず消します。」のまま。国内和平派の「Let's all be friends」(皆で友だちになろう)は声明として残るが、停戦不成立とエスペランサ皇国への宣戦(開戦は第114期)が続く以上、外交の表は政府の殲滅方針が握っている。
チェス島では火災が四か所で起き、都市と町の人口が大きく減った(詳報は4面)。紫雲跡地の整地は続き、開戦まであと3期。
あろあろ国とスルガは今期、友好国になった。あろあろは(57,34)地点の商業港をレベル2へ改修した。連合軍側の交易網が一本増えた。スルガの弾薬競売は第112期締切だ。
持ち主のいない土地の獲得は、オリョルッルが森・荒地を複数か所で進め、木材をまとめて国庫へ収めた。部隊設置は(11,52)(18,24)(18,25)地点。働き手の不足は39.06%。
白波から胡椒帝国へ、仕事を求める移民7,000人が到着した。胡椒は炭坑(52,34)地点を建て、(53,32)地点を地ならしした。外交命令の制限はなお残り、隣国との境界では計画が中止される例も出ている。
| 案件 | 状態 |
|---|---|
| 白波→チェス | 停戦申し出(5期連続)。未成立 |
| チェス→エスペランサ | 宣戦。開戦は第114期 |
| なのです→シンジケート | 宣戦。開戦は第115期 |
| カピア→青海・緑丘 | 第104期の打診。成立は確認できず |
| あろあろ⇔スルガ | 今期、友好国に |
| 国 | 人口 | 兵力 |
|---|---|---|
| チェス | 47.1万 | 11.7万 |
| なのです | 32.9万 | 25.8万 |
| 青海 | 31.2万 | 6.5万 |
| あろあろ | 24.4万 | 8.8万 |
| カピア | 19.8万 | 14.0万 |
| 黒潮 | 4.7万 | 11.2万 |
同盟軍 人口48.6万・兵力21.3万
連合軍 占有率7.49%
帝国軍 占有率7.39%
無所属 占有率82.72%
争いを望まない国からのご案内
移民歓迎 首都・胡椒
商業港レベル2 友好国を拡大
【社会部】今期、チェス=シロバキア共和国では四か所で火災が起き、都市(71,76)地点で5,300人、町(64,71)地点で3,600人、都市(75,72)地点で8,000人、町(68,69)地点で3,900人が減った。合計約2万800人。南の一帯で火が続くなか、焼け残った家族は隣家や仮小屋に身を寄せ、配給と仕事の再開が先になる。
なのですのニュータウン(23,64)地点では3,000人、青海の都市(47,50)地点では5,300人が火災で減った。町や都市は地図から消えないが、人口が大きく減ると店は閉まり、働き手の配分が崩れる。電都では徴兵と整地が二十か所で進み、焼けたニュータウンの再建と兵の補充が同時に走る。
白波から胡椒へ7,000人、あろあろからアルガリスト帝国へ18,200人の移民が到着した。胡椒の人口は約2万、アルガリストは約6.4万。小さな国に大きな流入が重なると、宿と食料の手配が先に逼迫する。アルガリストは徴兵(48,39)地点と炭坑(49,41)地点を進め、受け入れと労働の確保を急いだ。
黒潮の人口は4.7万人、兵力は11.2万人。働き手の不足は69.13%。北の町を失い、南では空兵の維持と駆逐艦の応戦が続く。
| 場所 | 減 |
|---|---|
| チェス都市(75,72) | 8,000 |
| チェス都市(71,76) | 5,300 |
| 青海都市(47,50) | 5,300 |
| チェス町(68,69) | 3,900 |
| チェス町(64,71) | 3,600 |
| なのですNT(23,64) | 3,000 |
白波→胡椒 7,000人
あろあろ→アルガリスト 18,200人
海運と重工業の共和国
移民を受け入れ、炭坑を開く
停戦を願い、工場を立て直す
【経済部】世界相場は工業品が66.61億円/万トン(前期比+1.04億円)、弾薬が59.37億円/千トン(同+0.38億円)。木材・石材・鉱石・石油・燃料・鋼鉄は据え置き。上がったのは工業品と弾薬だけだ。
カピア公国は品番26の燃料88単位を538億円で落札した。品は陸路か民間船で運ばれる。受け付け中の競売は16件。第112期締切は白波の食料、スルガの弾薬、アルガリストの燃料が並ぶ。
貿易量は泰平天国1,366、あろあろ国1,152(前期1,146から+6)、青海共和国984。あろあろはスルガとの友好と商業港の改修が重なり、取引の窓口が広がった。航海距離は青海322、黒潮165、白波22。
世界の陸地は1,001マスで、安全限界の716マスを大きく超える。開拓が続くほど隕石のリスクも語られるが、各国の整地は止まらない。オリョルッルと泰平は今期も森を切り、木材を国庫へ収めた。
なのです政府筋によれば、今期も支出が収入を上回る見通しで、資金繰りはなお厳しいという。援助の輸送は途上にある。
| 品目 | 価格 | 前期比 |
|---|---|---|
| 工業品 | 66.61 | +1.04 |
| 弾薬 | 59.37 | +0.38 |
| 鋼鉄 | 12.00 | ±0 |
| 燃料 | 6.80 | ±0 |
| 石油 | 7.20 | ±0 |
| 鉱石 | 4.80 | ±0 |
| 石材 | 5.60 | ±0 |
| 木材 | 3.20 | ±0 |
| 項目 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 貿易量 | 泰平 1366 | あろあろ 1152 | 青海 984 |
| 航海 | 青海 322 | 黒潮 165 | 白波 22 |
カピア 燃料を538億円で落札
黒潮 石油830万バレル出品(116期)
スルガ弾薬・白波食料は112期締切
弾薬10千トン 競売受付中
天命により平らかなるべし 貿易量1位
工業品3110万トンの在庫
今期の天気は晴れ3,887、曇り4,030、雨165、雪18マス。カピア・黒潮の前線も、なのです南境も、チェス島もおおむね晴れが続いた。雨と雪は海の上に寄り、陸戦の視界を大きくは遮らない。
春季4月第4週。畑の種まきと漁の出港が重なる季節だ。
青海322、黒潮165、白波22。黒潮は前期162から+3。駆逐艦の応戦と造船が同じ海で進む。
| 種別 | マス |
|---|---|
| 晴れ | 3,887 |
| 曇り | 4,030 |
| 雨 | 165 |
| 雪 | 18 |
陸地 1,001/安全限界716
撃沈数 青海2(他は0)
航海距離322 海運の共和国
大規模港と漁船 春季の水揚げ
工場再建と航海の再開
山を掘ったら、次は工場だ。今期は白波が(63,16)地点に工場を建て、カピアは採石場(17,19)地点を増やした。鉱山の品も、畑の食料も、工場の方式を決めなければ工業品や弾薬にはならない。
働き手は農業→鉱業→工場→市場の順で入る。畑と鉱山が先に人を取り、余りが工場へ回る。働き手が足りないと、工場は建っていても回らない。黒潮のように働き手不足が重い国では、工場の規模より先に人手の配分が勝負になる。
軽工業は食料2から工業品1。重工業は鋼鉄2から工業品1と弾薬1。先端工業は鉱石2から工業品1。方式で工場の燃料の減り方も変わる。弾薬を急ぎたければ重工業、鉱石が余れば先端、食料が豊かな国は軽工業、という選び方になる。
燃料が足りないと工場の出来高が落ち、発電所の上乗せも縮む。鋼鉄が足りないと重工業と軍需・軍艦建造が止まる。弾薬が足りないと陸戦で与える損害が約4分の1になる。今期のように弾薬相場が上がる局面では、軍需工場と重工業の選択が家計と戦場の両方に効く。
工場を建てただけでは工業品は増えない。方式を決め、原料と燃料と働き手がそろって初めて倉へ入る。高速工場は自国の平地など条件が限られる。
次回 徴兵と部隊の置き方
北の町の門が 別の旗に持ち替えられた 空から落ちる影が 装甲の列を削る 港では二発目の音がする
『富国強兵』。カピアは燃料を落札し、北の町を取った。工業と兵備が同じページに並ぶ号だ。評価★4。
争いを望まない国からのご案内
『天命により平らかなるべし』
もふもふの国へようこそ
人民のために。 首都・プライム
開戦まであと3期
朝刊・夕刊 箱庭の記録を紙面に
【編集局】本紙は今号、世界の主要な陸地塊七つに仮称を付ける案を掲載する。地質学者と地理学者の懇談会が、方位・緯度・陸塊の外形など変わりにくい要素だけを根拠に検討した結果を、紙面用に整えた。国名や森・荒地の比率、都市の位置は由来に入れていない。開発で姿が変わるものを、大陸の名に載せないためだ。
懇談会の座長を務めた地理学者は「世界の名がトレーディアなら、大陸もカタカナの固有名の層がそろう」と説明した。正式な国際合意ではない。航海・交易・戦況の見出しで「南西の大陸」「北東の島大陸」と繰り返す不便を減らすための、本紙の提案である。
第一に、東西南北と中央の位置。第二に、赤道帯か、北半球・南半球のどの緯度帯に載るか。第三に、塊状か南北に細長いか、といった外形。海岸の長さや山の位置は説明の補強に使い、名前の核には方位と緯度を残した。
北にウェステラ・ボレアリス・ノルステア。中央の赤道にエクアドリア、その西隣にソルエクア。南にアウストレアとロンギード。「エクア」は赤道、「ノル/ボレア」は北、「アウスト」は南、「ロング」は細長さ、「ウェスト」は西。ソルエクアの「ソル」は西に沈む太陽(sol)からの連想で西を示し、「エクア」は赤道を示す。
| 仮称 | 位置 | 語の核 |
|---|---|---|
| エクアドリア | 中央・赤道 | equator(赤道) |
| ノルステア | 北東・北半球 | north+東の響き |
| ロンギード | 南東・細長い | long(南北に長い) |
| アウストレア | 南西・南半球 | austral(南) |
| ボレアリス | 北中央・最北 | borealis(北方) |
| ウェステラ | 北西・細長い | west(西) |
| ソルエクア | 西・赤道帯 | sol(西日)+equa(赤道) |
森や荒地の量、現在の国境は採用せず。埋め立てが難しい条件下では、陸塊の外形と赤道またぎが長く残る標識になる、との見解で一致した。
えくあどりあ/のるすてあ/ろんぎーど/あうすとれあ/ぼれありす/うぇすてら/そるえくあ
エクアドリア 地図中央付近の最大陸塊。南北半球にまたがり、外形はほぼ塊状。国が移っても「赤道をまたぐ中央陸」は標識として残りやすい、と地質側が推した。
ノルステア 北東の北半球陸塊。中〜高緯度にまとまる。七大陸のうち「北東」に一つに固定できる方位名として選ばれた。
ロンギード 南東の南半球で、南北に細長い。形そのものが第一の標識で、海岸が長く伸びることも「ロング」の補強になる。
アウストレア 南西の南半球、高緯度寄り。海に抱かれる度合いが大きい南の大陸として、南を意味する語幹を核にした。
ボレアリス 北中央の最北寄り。七大陸でいちばん北に寄った大型陸塊。北方域を意味する語を仮称にした。
ウェステラ 北西の北半球で南北に長い。西を核にし、細長さはロンギード(南東)と方位で呼び分ける。
ソルエクア 西の赤道帯。エクアドリアの西隣で、同じく赤道をまたぐ。「ソル」は西に沈む太陽(sol)からの連想で西を示し、「エクア」は赤道を示す。中央のエクアドリアと区別するため、西の赤道帯へ西日のイメージを重ねた。
本紙は今後、戦況や気象の記事で必要に応じてこの仮称を試し、読者の声を集める。差し替えの提案があれば、編集局まで。
七大陸の仮称は本紙の提案です ご意見を編集局へ
世界図に名前を書き込む季節
赤道帯を越える船へ