沖の巡洋艦が新しい軍港を撃つなか、桟橋に降り立つ移民の家族
【黒潮自治国発】カピア公国は今期、山あいの国境(18,19)地点に陣取る黒潮自治国の第32軍へ、装甲兵と歩兵の二隊で攻めかかった。カピア軍が与えた損害は6,100人、黒潮軍が与えた損害は1,500人にとどまり、開戦以来最も大きな差となった。東の沖ではカピアの巡洋艦が、黒潮が前期に建てたばかりの軍港(20,18)地点を砲撃した。
二隊で同じ陣地を叩く
北方主力軍(装甲兵)が(17,20)地点から2,600人、国境防衛第一軍(歩兵)が(18,20)地点から2,300人の損害を第32軍に与えた。反撃でカピア側も700人を失ったが、黒潮の第32軍からの攻撃は装甲兵に跳ね返され、逆に1,200人を失った。第100期の開戦からの累計は、カピアが与えた損害3万人、受けた損害2万3,500人となり、差は開く一方だ。
黒潮は(18,19)地点に部隊を置き直し、北の(18,13)地点で徴兵した。陣地を空けずに兵を足し続ける形だが、徴兵のたびに町の人口はおよそ半分になるとされる。前線の後ろでは、男手を取られた家から先に畑と店が細っているとみられる。
造ったばかりの港に砲弾
黒潮は前期、港と軍港を失ったあとに(20,18)地点で造船を始め、新しい軍港を立ち上げた。今期その軍港にカピアの巡洋艦の砲弾が命中した。黒潮の駆逐艦2隻は巡洋艦に撃ち返して損傷させたが、沈めるには至っていない。港を取り戻すことが暮らしを取り戻すことでもある黒潮にとって、再建の足場そのものが狙われる展開だ。
移民がたどり着いた戦場の港
あろあろ国からは移民23,600人が黒潮へ渡った。黒潮の人口は45,100人から59,400人に増えたが、移民の数ほどは増えていない。徴兵と戦死で同時に人が減ったためとみられる。必要な働き手に対して足りない割合は77%から34.68%へ下がった。一方で総兵力は113,200人と人口のほぼ2倍に達しており、新しく来た家族も、着いた先で働くより先に配給の列と兵役の通知に向き合うことになりかねない。
カピアにとって、他国の陣地を押し、港を撃つ行為は戦果だが、黒潮の住民からみれば侵略が続いているということだ。旧首都の占領地では前期までに3度の徴兵と食料5万トンの押収があり、北へ逃れた人々と、あとから来た移民が同じ港町にひしめいているとみられる。