夕刊
第107期 創刊号
トレーディア新聞社
定価 無料
トレーディア新聞THE TREDIA SHIMBUN
トレーディア暦2年3月第4週
春季
本日8面
主な記事 黒潮が首都を北西へ移す カピア、占領地で徴兵 紫雲帝国が滅亡 白波が停戦を申し出る 未開拓地はオリョルッル独走
総合カピア・黒潮戦争 首都陥落の続報1

カピア・黒潮戦争

黒潮自治国、首都陥落の翌期に遷都

カピア公国が南北から挟撃 旧首都では3度の徴兵

谷間の首都に迫るカピア軍
谷間の首都に迫るカピア軍と、港へ逃れる住民

前期に首都の大都市(18,14)地点をカピア公国の侵略で失った黒潮自治国は、今期、首都を北西の(16,12)地点へ移した。占領下の旧都では徴兵が3度重なり、食料5万トンの押収もあって、残された住民の間では飢えと略奪への恐れが広がっているとみられる。

艦隊で北へ 首都を奪う侵略

カピア軍の第二開拓軍(山岳兵)は前期、艦隊で黒潮領の北へ回り込んで上陸し、首都を占領した。他国の都を武力で奪う行為は、被害側では侵略以外の言葉では語りにくい。押収された食料は5万トン。港町の早朝市場や共同浴場が日常だった黒潮では、倉を空にされた町で配給が逼迫し、子らが空の器を抱えて並ぶ光景が広がっているとの声もある。

今期も旧首都で徴兵を重ね、北の拠点を固めつつある。徴兵のたびに街の人口はおよそ半分になるとされ、三度重なればもとの八分の一ほどに減る計算になる。残された家族は、商店の戸が閉ざされ、夜の通りで暴行や略奪が横行しているのではないか、という不安の中で暮らしているとみられる。

南の前線 港を失ったあとの暮らし

南の前線では今期、カピア軍が黒潮軍に3,400人の損害を与えた。黒潮軍が与えた損害は1,300人にとどまり、開戦以来最も大きな差となった。すでに軍港・港・兵站を失った黒潮では、荷役や修理工の仕事が止まり、失業と物価高が家計を圧迫しているとみられる。

黒潮は泰平天国から移民15,000人を受け入れ、(20,18)地点で造船を始めた。人手と船を取り戻す試みだが、たどり着いた土地も南北から攻められる戦場であり、移民の暮らしが安定する保証はない。

広告

青海航路 定期客船

海運と重工業の共和国から
世界各地へ安全な航海を

広告

黄砂鉱山直送

石材・鉱石・工業原料
北方の鉱山都市から安定供給

長期契約 相談受付中

広告

泰平天国 天命の書

『天命により平らかなるべし』

各書店・教会にて

広告

本期の相場

木材3.20億/万トン
石油7.20億/10万バレル
工業品62.22億/万トン

戦況・軍事評論開戦8期の数字と分析2
カピア・黒潮戦場の地形と兵種
カピア・黒潮の前線。山あいの国境(18,19)地点に黒潮の第32軍(歩兵)が陣取り、南からカピアの北方主力軍(装甲兵)と国境防衛第一軍(歩兵)が迫る。東の沖ではカピアの巡洋艦と黒潮の駆逐艦が撃ち合っている。赤枠がカピア領、青枠が黒潮領(今期の戦闘記録と地形。トレーディア新聞調べ)
両軍が与えた損害の推移
両軍が与えた損害の推移(反撃を含む。トレーディア新聞調べ)

第103期を境に、与える損害の多さがカピア側へ移った。前半(第100〜103期)はカピア8,400人・黒潮13,500人。後半(第104〜107期)はカピア15,500人・黒潮8,500人。

開戦8期の総括 勝敗を分けた三つの手

前半は黒潮の粘りが目立った。宝剣「戦神の剣」を持つ第32軍が、(18,19)地点でカピアの歩兵を押し返したからだ。第104期以降、数字は裏返った。軍の勝敗表の裏では、港を失った町の失業と、首都を奪われた住民の飢えが進んでいるとみる。

一、補給を断つ

第103期の自爆装置は、黒潮の軍港・港・兵站基地を一度に奪った。前線が強くても、後ろが空になれば戦は続かない。同時に、荷役・修理・冷蔵倉庫で働く人々の職場が消え、戦線の後方では配給と物価が暮らしを締めつけているとみられる。

二、装甲兵への改編

第106期、カピアは北方主力軍を山岳兵から装甲兵に改めた。装甲兵は歩兵に強い。黒潮が宝剣部隊を装甲兵に向け続けたのは失策だったとみる。宝具「鉄壁の盾」も反撃を半分に抑えている。

三、艦隊による迂回 侵略の完成形

正面で押しつつ、艦隊で北に回り込んで首都を突いた。港を失った黒潮には防ぐ手がなかった。他国の都を占領し食料を押収する行為は、戦術としては巧妙でも、住民からみれば侵略の完成形である。占領下では徴兵と略奪の恐れが重なり、民心は急速に冷える。

新首都(16,12)地点が持ちこたえるかが焦点となる。守れなければ、黒潮の自治そのものが港町の記憶とともに薄れていく恐れがある。

広告

白波王国 造船と交易

川沿いの造船所から鋼鉄と船を

広告

カピア公国 富国強兵

工業と兵備の公国 交易歓迎
首都カペナグラードより

広告

なのです主義人民共和国

交易を歓迎する開発志向の国 首都・電都より 争いを望まない

国際・安全保障紫雲滅亡と陣営の勢力図3

紫雲帝国が滅亡 占領地では飢えと秩序の崩壊

帝国軍に加わっていた紫雲帝国が前期、チェスとの戦争の末に滅亡した。帝国軍に残るのは白波王国だけとなった。格式と茶館の文化で知られた帝国の都市は、占領と食料の押収のあとに空き家と閉まった店が増えているとみられる。

チェスは第96期に宣戦し、第101期に開戦。町や都市など4か所を占領し、食料あわせて15万トンを押収した。他国の土地と倉を武力で奪う行為は侵略であり、残された住民には配給の寸断と、略奪・暴行が横行する恐れが重なる。官吏や職人の多い紫雲では、仕事場を失った人々が近隣へ逃げ、茶館や工芸市の灯りは消えたとの声もある。

滅んだ国は占領された防衛施設へ対人ミサイルを撃ち、最後の一発は力場に捕らえられて空中で爆発したという。チェス政府は「全員敵なので一人残らず消します」と表明しており、占領地の治安回復より殲滅を優先する姿勢と受け取られかねない。

白波は今期、停戦を申し出た。応じなければ、帝国軍最後の一国も紫雲と同じ道をたどる恐れがある。

未開拓地はオリョルッル独走

持ち主のいない土地の獲得では、第92期から今期までにオリョルッルが76か所で最多。兵力は24万8,900人で世界一。今期はシンジケートから移民35,500人を受け入れた。広大な新領地では、開拓より先に住まいや食料の手配が追いつかない可能性もある。

黄砂同盟、通商で足場固め

黄砂同盟は第94期にテキスタンと友好条約を結び、第104期には泰平天国から工業品を、白波王国から鋼鉄を受け取る長期契約を結んでいる。戦争で航路が揺れる今、長期契約は町工場の稼働と家計の物価を支える糸口になるとみられる。

褒賞

第100期の褒賞式では、チェスが期杯を獲得。スルガは宝剣「戦神の剣」と宝具「鉄壁の盾」を受け取った。これらは第125期の褒賞式で返上される。戦場では宝具が損害の数字を動かし、その裏で民間の港と市場が壊れていく構図が続く。

陣営の勢力
陣営国人口兵力
同盟軍345.3万20.8万
連合軍237.5万12.6万
帝国軍115.5万3.4万
未開拓地の獲得(第92〜107期)
国か所
オリョルッル76
なのです43
泰平27
チェス15
カピア14
友好

白波とあろあろ、黄砂とテキスタンが友好関係にある。

広告

オラニウム連邦 永遠の祝祭へようこそ

孔雀と祭りの灯り アイドル総統ヴィオラの舞台も連日

広告

あろあろ国 交易の窓口

物資の援助も相談可
陣営の仲間を募集中

広告

テキスタン共和国

大統領制国家
黄砂同盟と友好条約締結済

社会戦場の住民 飢えと略奪の恐れ4
食料を押収された町の広場
食料を押収された港町の広場。閉まった店と空の器が並ぶ
戦火を逃れる住民
戦火を逃れる住民

チェスで火災、各地で落盤

チェスの町(69,76)地点で火災があり、人口が3,100人減った。焼け出された家族は、近隣の空き家や仮の小屋に身を寄せているとみられる。(16,78)地点と(80,61)地点では落盤が起きた。鉱山の町では、働き手を失うたびに食料と賃金の両方が細る恐れがある。

世界の陸地、安全な広さを超える

世界の陸地はあわせて866か所。安全とされる上限の716か所をすでに超えており、隕石が落ちやすいとされる。開拓の勢いが民の安心より先に進んでいる形だ。

占領下の旧都 飢え、徴兵、閉まった店

カピアが侵略・占領した黒潮の旧首都(18,14)地点では、今期だけで徴兵が3度行われた。前期には食料5万トンが押収されており、残された家族は配給の逼迫と隣り合わせで暮らしているとみられる。

徴兵が行われるたびに町の人口はおよそ半分になるとされる。三度重なれば、もとの八分の一ほどに減る計算になる。戸を閉ざした商店、動かない共同浴場、夜の通りでの略奪や暴行の噂——首都陥落のあとに付きまとう光景が、ここでも広がっているとの声がある。

北へ逃れた住民の一部は新首都(16,12)地点を目指しているが、南の前線からの砲声は今も近い。漁師や荷役の家では「港が死んだら町も死ぬ」との言葉が聞かれる。

移民がたどり着いた先も戦場

黒潮は泰平天国から移民15,000人を受け入れた。人手不足を補うための措置だが、たどりついた土地は軍港を失い、南北から攻められる戦場だった。新しい住民にも、仕事と食料の両方が足りない恐れがある。

働き手の不足と家計

黒潮では、必要な働き手に対して足りない割合が77%。店を開けたくても人がおらず、残った家族の家計は戦時の物価に押しつぶされやすい。狐っ娘の尻尾教団では248.95%に達し、木材は積まれていても、伐る人と運ぶ人が足りない異常な状態が続く。

広告

緑丘公国 森林資源

川と森の公国から木材・石材を

広告

エスペランサ皇国

中立を掲げる皇国
静かな交易を望む方へ

広告

トレーディア新聞 購読案内

朝刊(夜明けの公報後)・夕刊(正午の公報後) 毎日2回 定価無料

経済・国土戦時の相場と閉まった市場5
戦時に閉まった市場と浴場街
戦火で戸が閉ざされた川辺の浴場街と市場

主な世界相場(今期)

品目価格単位
木材3.20億万トン
石材5.60億万トン
鉱石4.80億万トン
石油7.20億10万バレル
燃料6.80億万キロリットル
工業品62.22億万トン
弾薬56.49億千トン
鋼鉄12.00億トン

競売の受付(締切・第110〜111期)

出品国品目数量
青海工業品10万トン
白波工業品10万トン
緑丘石油810万バレル
黒潮石油830万バレル
黄砂石材104万トン
スルガ燃料88万kl
国土メモ

世界の陸地866か所は、安全とされる上限716か所を超えている。開拓が進むほど、防衛と食料の負担も増えるとみられる。

戦時経済 工業品高止まり、港の死が物価を押す

今期の世界相場では工業品が62.22億円/万トン、弾薬が56.49億円/千トンと高水準にある。戦場で兵器と補給が食い合う一方、民間の市場では店が閉まり、同じ品でも手元に届きにくくなっているとみられる。

競売では同盟軍の国々が工業品・石油・鉱石などを一斉に出品している。落札価格の目安は515〜540億円前後。大口の落札は国家の戦備を支えるが、町の商店にとっては仕入れ値の上昇として家計に跳ね返る恐れがある。

港を失った国の収支

黒潮は今期も石油830万バレルを競売に出す一方、軍港と港をすでに失っている。船が出なければ魚も荷物も動かず、荷役や修理工の失業が続く。国庫に約1兆3,000億円、食料125万トンがあるとはいえ、旧都で5万トンを押収されたあとの配給は、数字ほど楽ではないとみられる。カピア側も国庫約5,000億円で兵力13万超を養っており、戦線が延びるほど軍需が民間の投資を食い続ける構図だ。

貿易量の上位と空白

民間の貿易量(多いほど交易が活発)は泰平天国1,128、青海共和国984、あろあろ国954。戦場に近い港町では、この表に現れない「取引の空白」——閉まった市場と動かない船——が広がっているとみられる。

未開拓地と統治の安定

未開拓地の獲得ではオリョルッルが76か所で首位。黒潮では、統治の安定(10が平常で、小さいほど民心が揺らいでいる)が下がった土地が17か所ある。侵略と徴発のあとに民心が冷えるのは自然な流れで、税や徴兵の負担がさらに店と畑を細らせる恐れがある。

広告

青海航路

定期客船 安全な航海を

広告

黄砂鉱山直送

石材・鉱石・工業原料

広告

白波王国

造船と鋼鉄の供給

広告

スルガ

燃料の競売出品中

気象・海事・水産天気図と漁場6
世界の天気図
第107期 世界の天気図(トレーディア新聞 調べ)

晴れの区画3,947、曇り4,049、雨104。雪と雷はなし。戦場周辺はおおむね晴れで、雨や雪による攻撃の減衰は期待しにくい。港を失った黒潮では、晴れでも船が出なければ魚も荷物も動かず、天候より戦線が家計を左右しているとみられる。

海流と漁場
第107期 海流と漁場(トレーディア新聞 調べ)

暖流238、寒流327。漁場(19,60)地点になのです漁船4隻。休漁中の(53,29)地点にも3隻が向かっている。

遠洋漁業

遠洋の漁場は世界に16か所。寒流沿いと潮目(暖流と寒流がぶつかる海)の二種類があり、魚が減ると休漁に入る。戦場近くの港が死ねば、遠洋に出る船の補給と水揚げの受け皿も細り、魚価と船乗りの暮らしに響くとみられる。

外洋の航海距離は青海299、黒潮152、白波16。海戦で撃沈した相手の船は青海が2隻。黒潮の数字は残っているが、軍港を失ったあとの航海がどこまで続けられるかは見通せない。

海事メモ

今期の主戦場は晴れが多い。艦船の動きは戦況面の地形図とあわせて読む。休漁中の(53,29)地点へ向かう船は、次の漁期を見越した動きとみられるが、戦争が広がれば漁場そのものが戦場に飲み込まれる恐れもある。

遠洋の漁船団
遠洋の漁船団
広告

青海航路 定期客船

世界各地へ安全な航海を

広告

黒潮 造船再開

(20,18)地点で造船を開始

広告

遠洋の案内

漁場の最新図は本紙6面

文化・スポーツ7
永遠の祝祭の会場
永遠の祝祭の会場

オラニウムで「永遠の祝祭」

元首のアイドル総統ヴィオラが新曲「争いを望まない」を披露。(76,15)地点の、収穫の早い新しい農場の作物が屋台に並んだ。

書評

『天命により平らかなるべし』(泰平天国・天命教会)。秩序を説くが隣国の戦争には触れない。評価★3。

狐っ娘の尻尾教団を訪ねて

必要な働き手に対して足りない割合が248.95%に達する国で、(35,47)地点には木材40万トンが積み上がる。町角の狐の像が旅人を迎え、誰が木を伐ったのかと問うと、教団の人々は笑って答えなかった。

連載詩 港のない海(第1回)

船を失った港に 潮だけが帰ってくる 数える者のいない波を 子らは指で数えた

未開拓地の獲得数

持ち主のいない土地をどれだけ広げたかを国ごとに比べる。

順位国獲得
1オリョルッル76か所
2なのです43か所
3泰平27か所
4チェス15か所
5カピア14か所

元首デチチウスは「土地は待ってくれない」と語った。

航海距離・貿易量

航海距離 青海299/黒潮152/白波16
貿易量 泰平1,128/青海984/あろあろ954

広告

永遠の祝祭 オラニウム連邦

争いを望まない国からのご案内

広告

泰平の書

『天命により平らかなるべし』

広告

狐っ娘の尻尾教団

もふもふの国へようこそ

短信・予定表8

予定表

  • 次期〜黒潮の新首都(16,12)地点の攻防。白波の停戦申し出にチェスが応じるか
  • 110期競売の締め切り(工業品・石油・鉱石など)
  • 125期褒賞式。宝剣「戦神の剣」と宝具「鉄壁の盾」が返上される
広告

トレーディア新聞
購読のご案内

朝刊(夜明けの公報後)
夕刊(正午の公報後)

定価 無料

広告

エスペランサ皇国

中立を掲げる皇国
静かな交易を望む方へ

短信

カピアの停戦申し出 第104期に青海・緑丘へ出した停戦の申し出が成立したかは、まだ明らかでない。成立しなければ、黒潮戦とあわせ三国との戦線が続き、民間の航路と相場への圧迫も長引くとみられる。

弾薬の臨時配布 第100期、各国に弾薬200が臨時に配られた。軍備は厚くなる一方、工業品・弾薬相場の高止まりが町の仕入れを押し上げている恐れがある。

統治の安定 10が平常で、小さいほど民心が揺らいでいる。黒潮では安定が下がった土地が17か所。青海の(51,50)地点は2、シンジケートの(14,78)地点は2。侵略・徴発のあとに店と畑が細る土地では、数字の低下が暮らしの悪化と重なりやすい。

政府表明 チェス政府は「全員敵なので一人残らず消します」と表明。紫雲帝国の占領地では、殲滅方針の言葉が略奪や暴行への恐れを増幅させているとの声もある。なのです政府は開発重視を掲げた。

移民 オリョルッルはシンジケートから35,500人、黒潮は泰平から15,000人を受け入れた。人手は増えても、住まいと仕事と食料が追いつかなければ新たな困窮を生む恐れがある。

友好条約 白波とあろあろ、黄砂とテキスタンが友好関係にある。戦時の通商契約は、戦場から離れた町の工場と家計を支える糸口になるとみられる。

広告

本期の相場

詳しくは5面

広告

天気図

詳しくは6面

広告

永遠の祝祭

オラニウム連邦

広告

青海航路

定期客船